異なるメーカーのロボットを一括制御 群管理と共通インターフェースで衝突・停止を防止 経産省「ロボットフレンドリー構築支援」

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タップは、2025年3月7日に沖縄県うるま市に設置された同社の産学官共同実証実験施設「タップホスピタリティラボ沖縄」において、経済産業省の「ロボットフレンドリーな環境構築支援事業」のプロジェクトの一つである「リソース管理システムによる複数ロボットの群管理標準化に関する研究」の研究成果を事業総括会で紹介した。

本研究は、将来のロボットフレンドリー施設の実現を目指す経済産業省の重要プロジェクトとして位置づけられている。



開催された事業総括会には、経済産業省をはじめ、ロボットフレンドリー施設推進機構、NECネッツエスアイ、沖縄日立、パナソニック ホールディングス、三菱電機、三菱電機ビルソリューションズ、戸田建設、沖縄観光DX推進機構など、国内を代表する企業・団体が参加し、本実証実験で使用されたロボットによるデモンストレーションを見学した。

●ロボット群管理システムにより、交差点や狭路でのロボット同士の衝突やお見合いを防止



ロボットは製造メーカーによって異なる管理システム(ロボット管理プラットフォーム)等を使用して稼働しているため、異なるメーカーのロボットを同時に交通管制することは困難である。そのため、複数種類のロボットを導入している施設では、特に交差点や狭路でのロボット同士の衝突やお見合いによる動作停止が発生し、それに伴う運用の非効率面やサービスの低下が問題となっている。



今回実施した実証では、RFAが策定した群管理(リソース管理)方式を取り入れ、異なるメーカーのロボット管理システムと接続可能な共通インターフェースを実装。この仕組みにより、交差点などの特定エリアを交通制御対象エリア(リソース)として登録すると、あるロボットがそのエリアを通過中の場合、他メーカーのロボットの進入を自動的に制限する。

この技術の導入により、ロボット同士の衝突やお見合いによるお見合いを防止でき、導入以前と比べてロボット同士の相互干渉が減少したことが確認できた。



●企業や団体の垣根を超えた、ロボフレ事業の未来を探る意見交換も実施



ロボットによるデモンストレーションの後、本事業に参加した団体・企業が一堂に会し、活発な意見交換会が開催された。

参加者からは「今回の実証実験を通じて『協調領域』と『競争領域』の境界が示唆された」との声や、「『協調領域』と『競争領域』において互いに牽制していては、ロボットフレンドリーな環境の実現は程遠いため、サービスロボットの普及促進のためにはメーカー同士の協力が不可欠である」という意見があがった。

また、実務的観点から「実際の現場では、本実証実験のように異なるメーカーのロボットを同時稼働させたいケースが多いため、今回のような複数メーカー参加型の実証実験が実施できたことは大きな成果である」との期待の声もあがった。

本事業総括会は、デモンストレーションにとどまらず、団体や企業の垣根を越えた連携の重要性を再確認する貴重な機会となりました。今後のロボット産業の発展と社会実装の加速に向けた重要な一歩となった。



●本事業の参画企業について

採択先
株式会社タップ
委託先・再委託先
NECネッツエスアイ株式会社、株式会社エフ・シー・シー、株式会社沖縄日立、パナソニックホールディングス株式会社、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社、三菱電機株式会社、三菱電機ビルソリューションズ株式会社、株式会社Preferred Robotics(三菱電機ビルソリューションズからの再委託として)
普及啓発活動委託先
一般社団法人沖縄観光DX推進機構