世界史講師が解説するヒズボラ問題「イスラエルによる暗殺の背景とは」

本日、Morite2 English Channelで公開された動画『【世界史講師が解説】イスラエル軍のヒズボラ最高指導者殺害【なぜこうなった？】』において、世界史講師の佐藤幸夫氏が、イスラエルとレバノンに拠点を置くヒズボラの関係を解説しました。佐藤氏は、イスラエルの空爆によってヒズボラの最高指導者ハサン・ナスルラフ氏が殺害されたという報道を受け、ヒズボラとは何なのか、多くの日本人が疑問に思っている点について詳しく語りました。

佐藤氏は「ヒズボラはイランが鍛えたシーア派の民兵組織であり、イスラエルにとっては脅威だ」と述べ、さらに「イスラエルとヒズボラの対立は、歴史的な背景があり非常に複雑だ」と説明しました。また、殺害されたナスルラフ氏について「ヒズボラの最高指導者としてカリスマ的な存在であり、一部のスンナ派からも支持を受けていた」とし、その存在感が対立の一因であることを強調しました。

佐藤氏はまた、「オニスト政策を進めるイスラエルは、そのためにヒズボラを排除したいのだ」と指摘。その上で、「殺すのはイスラエルがやるべきではなく、国連が動くべき」と述べ、イスラエルによる行動に対して厳しい見解を示しました。「悪い人は処罰すべきだが、それは国連が行うべきだ」とも述べました。また、中国深センでの日本人殺害事件やロシア・ウクライナ問題の例を出し、被害を受けた国民や民族が直接仕返しをしてしまうと負の連鎖は止まらない。

動画の締めくくりで、佐藤氏は「今回の暗殺事件について、日本でももっと詳しく一時的ではなく継続的に報道するべき」と強調し、「情報が偏らず、ちゃんと精査された上で伝えられることが重要だ」と訴えました。視聴者に向けては、「今回の事件も時が経てばすぐに忘れられてしまう。そうならないよう国際問題についてもっと継続的に学んでほしい」と呼びかけました。