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 日本最古の大相撲トーナメントとして今年で81回目を迎えた「全日本力士選士権」が30日、東京・両国国技館で行われた。幕内トーナメントは32力士が参加。優勝戦は大関の琴桜が新大関の大の里を寄り切りで下し、大会初優勝を果たした。

 琴桜は1回戦で湘南乃海、2回戦で欧勝馬、3回戦で若元春を危なげない相撲で下すと準優勝戦では竜電を寄り切って優勝戦へ進出。大の里も1、2回戦を豪快なつり出しで勝利するなど秋場所優勝の勢いそのままに勝ち上がった。大関対決となった優勝戦。右四つで胸が合う体勢から、琴桜が相手の上手を切るとすかさず出し投げ。大の里を崩して一気に寄り切った。

 先輩大関の貫録を示し、祖父(元横綱・琴桜)、父の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)も果たせなかった優勝力士の仲間入りを果たした。「(琴桜の)名前を入れることができて良かった」。本場所では悲願の初優勝がテーマとなっているだけに「これを本場所につなげることが大事」と九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)を見据えた。

 ▽3回戦

琴   桜 寄り切り 若 元 春

竜   電 寄り切り 豪 ノ 山

大 の 里 上手投げ 宇   良

大 栄 翔 寄り切り 遠   藤

 ▽幕内トーナメント3回戦

▽準優勝戦

琴   桜 寄り切り 竜   電

大 の 里寄り切り 大 栄 翔

 ▽優勝戦

琴   桜寄り切り大 の 里