●勝ち残る女性に「娘、良かったな!」

中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00〜)で紹介した店が集合する『オモウマいフェス』が、3月9日・10日にさいたまスーパーアリーナで開催された。

会場を取材したマイナビニュースでは、この現地レポートを全4回にわたり掲載。第3回は、「エキサイティング!」の口癖でおなじみのうなぎ屋「野沢屋」の店主がゲストに登場したクイズ企画の模様に加え、この司会を担当した“お花ディレクター”川添光由Dと、番組ナレーションの伊藤楓アナへのインタビューをお届けする。

「野沢屋」店主の野沢武さん


○一番まともなコメントをする若者

「クイズ!オモウマい店」は、番組を見ていれば分かる問題が出題されるコーナー。「店前にお花が飾られているお店はオモウマい?」の法則で店を探す川添Dは、カメラを回しながら司会をこなす二刀流だ。

ゲストには、「エキサイティング!」が口癖のうなぎ屋「野沢屋」(群馬)の店主・野沢武さん、その妻、そして野沢さんのファンで高校2年の時にアルバイトしていた上田理心(りこ)さんがステージに登場。

野沢さんはマイクを持っているにもかかわらず、自身の発言時にそれを使わないので、結局川添Dがフォローするはめに。さらに、正解者について聞かれると「局の人じゃないの?」と言い出し、すかさず伊藤アナが「仕込みじゃないですよ〜」とフォローする。









その後は、川添Dが「おやっさん、正解はどっちだと思いますか?」と振っても「知らねぇ!」と企画に興味を持ってないかと思いきや、正解を続けて勝ち残る女性に「娘、良かったな!」と労う場面もあった。

この企画には『オモウマい店』ファンが参加したものの、終盤の問題は全員不正解が続出。理心さんは「こんなに『オモウマ』についてよくご存じの方が集まったのに、最後全然みんな知らなくて面白かったですね(笑)。私も恥ずかしながら分からなかったですけど、今日は楽しかったです」と、若いながら一番まともなコメントで企画締めくくってくれた。

その後、会場内には野沢さんとの写真撮影コーナーが出現。一人ひとりに魂の言葉をかけるため、長蛇の列がなかなか進まない状況だったが、多くの人が「エキサイティング!」な金言を待ち続けていた。

瓜二つと話題のMC・バイきんぐ小峠のパネルと


●後輩がお花のある店を発見するのは「悔しい」

その花に対する執着心から、ハワイロケでは「フラワーマン」と呼ばれることもあった川添D。後輩ディレクターが店前に花が飾られている店を発見し、連絡を受けることもしばしばあるが、「どうして自分が通る道にはないんだろうと、悔しい気持ちですね。でも、実際にお花が飾られている店がスポットを浴びることにうれしさもあります」と複雑な胸中をのぞかせる。

放送上での後輩Dとのやり取りでは、その店の取材をあわよくば横取りしたそうな雰囲気も漂っているが、そんな邪(よこしま)な気持ちはなさそうだ。ただ、「お花が飾られているか確認したいので、手伝いに行きたいとは思います」と本心を明かしてくれた。

目下の課題は、別に立てた法則「天然水をわざわざ汲みに来る店主が営む店はオモウマい?」を立証すること。湧き水スポットで7日間待ち続けても出会えず、「本当に現れなくて1年以上経ちました」と難航しているが、「やっぱりわざわざ汲みに来る店主さんを僕は探したいんです。天然水でお客さんに還元したいという気持ちがあったらとても素敵だと思うので、ぜひ待ってようと思います」と意気込んだ。

川添光由ディレクター(左)と伊藤楓アナ


○5分の収録で毎週東京から名古屋へ

独特のテンポで「テレビの前のみなさ〜ん! 日本のとある町で見つけました」の声が印象的な伊藤アナは「番組が始まった頃は、皆さんコロナで大変だった時期なので、こうして大きな会場でイベントができて感慨深いです」と感想をコメント。

『オモウマい店』はナレーションがほとんどないため、「収録時間は1回あたり5分で終わっちゃいます。一瞬で終わるので、声出し練習のほうがいつも長いんです(笑)」とのこと。しかも、番組開始当初は中京テレビのアナウンサーだったが、現在はフリーで東京在住のため、「5分の収録のために、新幹線で名古屋まで通っています」という。

それでも、「局を離れることになったときに、『オモウマい店』を引き続きやってほしいとお声がけを頂いて、それがすごくうれしかったです」と感謝の思いを抱きながら、毎週通い続けているそうだ。

放送尺は短いが、大きなインパクトを残す伊藤アナのナレーション。「家族で見ていただいた時に、お子さんからお年寄りの方まで聴きやすいように、イントネーションを大事にしています」という思いで声を吹き込んでいる。

現在は、“女子アナゲーマー”として、ゲーム実況のYouTubeチャンネルも展開中。「危ない!」「いい調子!」と、『オモウマい店』とは違ったハイテンポ&ハイテンションな声で『スプラトゥーン』のプレイを披露している。