8回にレギュラーーシーズン最後の安打を放ったドジャース・大谷翔平

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 ドジャース・大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)の敵地ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。レギュラーシーズン最終戦で4打数1安打をマークし、打率3割1分で打ち止めとなった。チームも2―1で逆転勝ちし、5連勝&シーズン98勝目で有終の美を飾った。

 リーグ首位打者争いで最後までデッドヒートを演じた大谷だったが、トップを走っていたルイス・アラエス内野手(27=パドレス)の打率3割1分4厘には一歩及ばず、史上11人目のMLB三冠王には手が届かなかった。しかし、54本塁打、130打点の打撃2部門は2位以下を大きく引き離しており、9月30日(同10月1日)のナ・リーグのレギュラーシーズン全試合終了を待たずして2冠は当確。打率も3割台で終えたことで、日本人選手としてはMLB史上初のトリプルスリーも達成した。

 そして、この日は8回一死一塁の第3打席で12試合連続安打となる右前打を放って出塁し、次打者のアウトマンの打席で二塁走者のバーンズとともに重盗を成功させ、59盗塁目となる二盗も鮮やかに決めた。

 これで今季のレギュラーシーズンは前人未到の「54―59(54本塁打―59盗塁)」の金字塔を打ち立てる形で終了。地区優勝を決めたドジャースの一員として、10月5日(同6日)から始まる地区シリーズでは自身初のポストシーズンへ万全の態勢で臨む。目指すは無論、悲願のワールドシリーズ制覇だ。