最後の打者を中飛に打ち取りガッツポーズする大曲工先発の高橋青空(右=カメラ・山崎 賢人)

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◆高校野球◇秋季秋田県大会 ▽3位決定戦 大曲工5−0本荘(29日・さきがけ八橋)

 大曲工は3位決定戦で投打がかみ合い、5―0で本荘に勝利。3年ぶり9度目の秋季東北大会出場を決めた。エース・高橋青空(あくう)投手(2年)が大事な一戦で5安打完封。9回2死で最後の打者を中飛に打ち取ると、右拳を力強く振りかざし全身で喜んだ。「コントロールも外と内を使い分けられて、変化球でもカウントを取れた」。公式戦初の9回完封勝利に最後は雄たけびを上げた。

 主将の加藤仁太遊撃手(2年)も大きな先制点を奪った。3回1死二、三塁で初球の真っすぐに反応。「前日負けた悔しさを打席にぶつけようと思っていた」と、捉えた打球は一塁手のグラブをはじく痛烈な右前2点適時打。「めちゃくちゃうれしかった」と走りながらガッツポーズが飛び出した。

 東北大会に向けては「確実にアウトを取れるように、守備の正確性を磨いていきたい」と主将。2015年以来のセンバツ出場を目指し、研さんを続けていく。(山崎 賢人)

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 秋田商が決勝で18安打と爆発。10四死球6失策にも乗じて能代松陽に23―5で圧勝。19年ぶり17度目の優勝を飾った。同校が1955年大会でマークした秋の県決勝での最多得点記録(14得点)を大幅に更新。菅原煌(きら)主将(2年)は1年時から主力も、23、24年の春夏大会で4度の準優勝。あと一歩の悔しさを味わってきた主将は「他のチームよりも人一倍の悔しさを味わってきたので、とてもうれしい気持ちです」と頬を緩めた。

 秋田第1代表として臨む東北大会では優勝しか見えていない。「ここは通過点。やらないといけない課題を大会までに潰して、優勝したい」。強力打線を更に磨き、2010年以来7度目のセンバツ出場を目指す。