セットプレイから決勝点を挙げたガブリエウ Photo/Getty Images

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アーセナルはプレミアリーグ第4節のノースロンドンダービーで、トッテナムに1-0と勝利した。試合を決定づけたのは64分、コーナーキックからのガブリエウ・マガリャンイスのヘディングでの一撃だ。

巧みにクリスティアン・ロメロのマークを外したガブリエウは、ゴール正面から強烈な一撃を叩き込んだ。アーセナルは昨季プレミアリーグでセットプレイから22ゴールを挙げているが、今季も4試合目にして“必殺の武器”が炸裂した。

アーセナルのセットプレイは、セットプレイコーチのニコラ・ジョバーが考案しており、これが大きな武器となっている。英『Daily Mail』によれば、2021年にジョバーが加わって以来アーセナルはセットプレイから42ゴールを記録している。これは欧州5大リーグのどのチームよりも多いという。

昨季はベン・ホワイトがゴールキーパーの前に立つことにより動きを制限し、これが大きな効果を発揮した。今季はルール変更により、このような作戦は妨害行為とみなされるようになったが、プレシーズンのリヨン戦でもデザインされた形からガブリエウとウィリアム・サリバが得点しているように、ジョバーはいかに相手のマークを外しチャンスに繋げるかを研究していたようだ。今回の得点はアーセナルのセットプレイが相変わらず脅威となることを立証したといえる。

ファーサイドに固まった選手たちが一斉にニアサイドへ移動する形、複数の選手がオフサイドポジションからスタートする形など、相手に的を絞らせない工夫が凝らされたアーセナルのセットピース。今季はどれだけの得点が生まれるだろうか。