岩見沢西として道内最後の公式戦に臨む選手たち

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 第77回秋季全道高校野球大会(10月16日開幕、プレド)空知地区予選の組み合わせが12日、決まった。岩見沢西は来春統合する岩見沢東との連合チームで出場する。27日の初戦で滝川西と対戦。「岩見沢西」として臨む道内最後の公式戦で1勝でも多く勝利を積み上げる。

 1950年創部の野球部が最後の秋を迎える。来春から岩見沢東と統合されることが決まっており、新校名は「岩見沢東」になる見込み。糸田匡佑主将(2年)は「来年から一緒になることは分かっている。普通の連合とは違うところを見せたい」と腕をまくった。

 岩見沢東の6人と合わせた選手13人で出場する。夏の大会後から自転車で約10分の距離にある両校を行き来し、合同練習で結束を高めてきた。練習は守備が9割。少ない安打で得点できるよう走塁にも注力し、松田基監督(26)は「東さんが西のやり方に合わせてくれているので感謝しているし、いい意味で競争も生まれている」とうなずく。

 勝利した際には岩見沢西の校歌が流れ、岩見沢東の校旗が掲揚される予定。松田監督は「ただくっついて野球できるのが楽しいじゃなくて、結果を残したい」。1試合でも多く、1試合でも長く。岩見沢西野球部の歴史を簡単には終わらせない。(島山 知房)