KNB北日本放送

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富山湾に秋の訪れを告げるベニズワイガニ漁に向けて、射水市の新湊漁港では5日、沖合にカニかごを仕掛けるために漁船が出漁しました。

午前5時の新湊漁港です。ベニズワイガニをとる塩谷久雄さんは、安全と豊漁を願ってお神酒を捧げていました。

久栄丸 塩谷久雄船長「天候はよろしいです。申し分ないです。風も弱いし、波もないし。少しでも今年の春に漁獲した以上に(水揚げが)増えてくれればいいと思っています」

昨シーズン、ベニズワイガニは能登半島地震の影響で記録的な不漁となりました。塩谷さんは、津波や海底地滑りによって130個のカニかごを失いました。

今シーズンは9月1日に漁が解禁されましたが、新湊漁協は厳しい残暑がカニの鮮度に影響を及ぼすとして、初競りを1週間余り遅らせたため、これまでは出漁を見合わせていました。

そして迎えた5日。塩谷さんの船は餌となるカツオを取り付けたカニかごを富山湾沖合の海底へ仕掛けに出港しました。

新湊漁協では所属するほかの3隻も順次かごを仕掛け、9月10日未明に水揚げします。

ベニズワイガニの初競りは新湊と魚津では9月10日に行われる予定で、滑川と黒部は例年は9月中旬以降に行われていますが、今年の日程はまだ決まっていないということです。