鯛めし

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>>炊飯器『鯛めし』のレシピを画像でチェック!

こんにちは! 谷中松寿司三代目・料理家の野本やすゆきです。

この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。

今回紹介するのは「鯛めし」のレシピ!

みなさん、「鯛めし」なんてむずかしそう……と思ってませんか?
ご安心を。今回は、鯛の切り身を使って炊飯器で作るので、とっても簡単です!
本格的な味に仕上げるためのコツもご紹介しますよ。

では、さっそく作っていきまーす‼


【其の一】
鯛の骨を入れて炊飯するべし!



ふだんなら捨ててしまうところを大活用! 鯛の骨からおいしい〈だし〉が出るんです。

【其の二】
鯛は焼いてから混ぜるべし!



鯛の身は炊き込まず、焼いて身をほぐし、炊き上がりに混ぜ込みます。ふっくらおいしい鯛めしにするための、大事なポイント!

野本流『鯛めし』のレシピ


材料(2〜3人分)



鯛の切り身(骨つき)……2切れ(約260g)
米……2合(360ml)
水……適宜 
しょうがのせん切り……1かけ分
ねぎの青い部分……1本分 

A
しょうゆ……大さじ1
日本酒……大さじ2
塩……小さじ1/2(切り身の重さの1%の量)

塩……適宜
木の芽なければ万能ねぎの小口切り……適宜

作り方


(1)
鯛はペーパータオルで水けをしっかりと拭く。

(2)
塩をふり、約1分予熱した魚焼きグリルで火が通るまで焼く。
・両面焼きグリル:8分が目安
・片面焼きグリル:3〜4分焼き、裏返して4〜5分が目安



(3)
鯛は骨と身に分ける。

(4)
米はといでざるに上げ、水けをきる。炊飯器の内がまに入れてAを加える。

(5)
水を2合の目盛りまで加えたらかるく混ぜる。しょうが、鯛の骨、ねぎの青い部分を順に加えて炊飯する。
【POINT】
この順で加えることで、炊き上がりに骨とねぎを取り出しやすくなります。

(6)
炊き上がったら、ねぎ、骨を取り出す。鯛の身を加えて混ぜ合わせる。器に盛り、木の芽をのせる。


『鯛めし』のでき上がり!

鯛のだしで炊き上げたご飯はうまみがたっぷり。しょうがの食感と風味がアクセントです。
ぜひ、いまが旬のおいしい鯛で作ってみてください!


谷中松寿司の旬ネタ


最後に松寿司の旬ネタをご紹介! 今回は『真鯛』です。

鯛の旬は春と秋。春の鯛は桜鯛とも呼ばれます。

新鮮な鯛を神経じめしてもらい、数日ねかせます。塩でしめてにぎり、仕上げにすだちを少しかけると、鯛の甘みが引き立ちます。

さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は4/12(金)。新生活のお弁当にも大活躍『至高のツナマヨ』のレシピを紹介します。


野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。

YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi