楽天の調査では53%が「3〜4人用」

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2023年も残り1か月半。年末年始の準備がそろそろ、頭をよぎる。お正月の「おせち料理」については、楽天グループが9月4日に発表した「『楽天市場』おせち2024トレンド予測」のなかで、気兼ねなく家族や親せきと集まれることから、大容量で品数が多く、豪華な食材を使った「奮発型おせち」が主流になると予測されていた。

近年は、ECサイトでおせち料理を予約購入するスタイルが人気のようだ。その理由を取材した。

ライフスタイルに合わせ「単品」おせちや「特化」おせちも

「『楽天市場』おせち2024トレンド」では、30〜60代男女1355人を対象に「ことしの年末年始の過ごし方」に関するアンケート調査の結果を公表。回答者の91%が、「正月は自宅や帰省先、親族の家などでお正月を過ごす」としている。

また、購入するおせち料理は53%が「3〜4人用」、17%が「5人以上用」を買う予定だと回答した。比較的、大人数のものだ。

「ライフスタイルの多様化からおせちのニーズも多様化しており、自身の手作りと購入した『単品おせち』を組み合わせて楽しむ人や、『肉尽くし』『オードブル』『フルーツ』『スイーツ』など特定の食材に特化したおせちを購入する人も増えてきています」

とも書かれている。昆布巻やだて巻きなどの単品のおせち料理の予約も、好調なようだ。

スーパー、百貨店を抑えて1位

楽天グループに取材すると、おせちの流通額は2020年と比較して2023年は1.9倍に伸長しているという。また同社のアンケート調査ではおせち料理の購入先は1位が「ECサイト」(36.7%)、2位が「食品スーパー」(30.8%)、3位が「百貨店」(15.6%)となっているとした。

その理由について、「コロナ禍でECが定着し、利用が拡大していることから、ここ数年おせち含め、楽天市場の各種商戦についてはユーザーの利用が拡大傾向にあります」と答えた。

さらに、サイト内で比較され注文されている内容について「有名店の定番人気おせちや洋風・中華のおせちのほか、コロナ禍における巣ごもり需要を背景に、『個食』、『高額』おせちの人気を集めた他、多様化するニーズに合わせたおせちの登場により、拡大傾向にあります」とのことだった。