国際親善試合2連戦に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)が21日にセルビアに到着した。IMD(国際Aマッチデー)を活用した今回の遠征は、1年後に控えた女子ワールドカップに向けた貴重な期間。22日にオンライン取材に応じたDF清水梨紗(東京NB)が欧州“攻略”に意欲を示している。

 なでしこジャパンは24日に欧州遠征初戦でセルビアと対戦する。FIFAランク上では、13位の日本に対してセルビアは36位と“格下”とも言える相手。それでも、セルビアは女子W杯欧州予選で6連勝中、直近の試合ではドイツ女子代表を3-2で破っており、侮れない相手だ。

 不動の右サイドバックとして、なでしこジャパンの攻守を支える清水は、「ヨーロッパといえばスピードだったり戦術を加えた中での個々の力があるが、それに加えて力強さがある」とセルビアの印象を語る。そうしたうえで、日本の苦しい時間が増えると分析している。

 清水は試合の攻略には攻守においてDFラインの“背後”が重要と力説。攻撃面では、「背後を上手く突けるかが大事なポイント」と語り、守備面ではサイドに流れてくるボールに対して「自分の背後を取られないというのは、ヨーロッパや速い選手とやる中ですごく意識している」とし、「個人としてもチームとしてもそこの意識は高めていきたい」と試合に向けて準備を進める。

 昨年11月に行われた前回の欧州遠征では、アイスランド女子代表戦(●0-2)、オランダ女子代表戦(△0-0)と無得点に終わったなでしこジャパン。清水は「11月の遠征を振り返ると、チームとして点を取れていないのは課題点。そこは、サイドバックとしていろんなチャンスメークをしたい」と2連戦に向け、意気込みを語った。