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料理には欠かせない玉ねぎ。煮ても炒めても美味しいですが、特有の辛みにより、生で食べるのが難しい場合もありますよね。どうにか辛みを抜きたいと思うママから、こんな質問がありました。

『スライスした玉ねぎが好きで、辛みを抜く方法をネットで検索して何個か試していますが、なかなか抜けません。辛いんですよね……。炒めたり煮たりしないで辛みが抜ける方法をご存じでしたら教えてください』


種類によって異なるとはいえ、スライスした生の玉ねぎは口の中に入れた瞬間は甘味を感じますが、その後で強烈な辛みがきますよね。しかも、その辛みはしばらく口の中に残ってしまうことも。他のママたちも、きっといろいろな工夫をして玉ねぎの辛みを抜いていることでしょう。ママたちが紹介してくれた方法を、実際に試してみます。

ちなみに実験をする筆者は、辛い食べ物があまり得意ではありません。カレーはいつも甘口、玉ねぎの辛さも苦手です。さて結果はいかに……。

実験1:スライスして水にさらす

『スライサーで玉ねぎを薄くスライスして、水につけていても辛いですか?』


今回の実験で使う玉ねぎをスライスして、まずはそのまま食べてみました。かなり辛みが強く、生のままでは食べるのは難しい状態。そこで玉ねぎをスライスして、水にさらしておく方法を試してみることに。

筆者撮影

水にさらしておく時間に関しては、10分程度にしました。長くさらしておくと、玉ねぎの風味も抜けてしまうと思ったからです。

筆者撮影

水気を切って食べてみると、水にさらす前よりは若干辛みが減っているような気がします。しかし生で食べるとなると、まだ抵抗を感じてしまいました。食べた後、玉ねぎの辛みが口の中に残ります。

実験2:空気に触れさせる

『切った後にバラバラにして空気に触れさせておく』


『輪切りで空気にさらすが1番辛みがなかったけれどなぁ。縦に切ると繊維に沿って切ってしまうから空気に曝してもあまり意味がないと聞いたことがある』


『1日前からスライスしておく。食べる頃にはすっかり辛みが抜けているよー』


ママたちからは、玉ねぎをスライスした後でバットなどに広げて空気に触れさせるという意見が寄せられました。食べる1日前から準備をするママもいましたよ。また玉ねぎのスライスの仕方でも辛みの抜け方が違うようです。繊維に沿って縦にスライスする場合と、繊維に直角になるように包丁を入れてスライスする場合と、主に2つの切り方があります。玉ねぎの繊維を壊すように横にスライスした方が辛みが抜けやすいのだそう。そこで両方の切り方でスライスをして空気にさらしてみました。

筆者撮影:左は繊維に沿って縦にスライス、右は繊維に直角に横にスライス

約3時間経過したところで確認すると、この時点で辛みはかなり軽減されていました。食べると甘みも感じられ、食べた後に口の中に残る辛みが弱くなっています。スライスの仕方については劇的な違いはないにせよ、繊維に直角に、横にスライスした方が辛みが弱くなっている印象でした。ただ空気にさらすので表面が乾燥してきます。気になるようならばラップをした方が良いかもしれませんが、ラップをすることで空気に触れる面が減るため、また結果が違ってくるかもしれません。

実験3:塩もみする

『塩もみをして3分放置後、流水に2分ほどさらす。食堂で働いていたときに教えてもらって以来、この方法』


『塩もみをして、これでもか! というくらい絞る。渾身の力を込めてね!』


筆者撮影

続いて、ママたちの意見を参考に、玉ねぎを塩もみしてみました。玉ねぎ(中サイズ)半分に対して、塩はひとつまみ。5分ほどおくと、玉ねぎから水分が出てきて柔らかくなりました。水洗いをして食べてみると、少し辛みは抜けたように感じますが口の中に辛みが残りました。

番外編:辛みが気になるなら新玉ねぎやサラダ用の玉ねぎを

『サラダ玉ねぎはどうかな? サラダ用だから辛みが少ないかも』


どうしても玉ねぎの辛みが苦手ならば、購入する玉ねぎの種類を考えてみるのはどうでしょうか? 春に旬を迎える「新玉ねぎ」はみずみずしく、辛みが少ないものも多いようです。またサラダで食べやすいような「サラダ玉ねぎ」として販売されている品種もあります。買い物に行ったときにチェックしてみると良いかもしれませんね。

参考:農林水産省「新たまねぎと普通のたまねぎとは品種が違うのですか」

辛みを最も和らげた方法はこれ!

筆者が実際に試してみたところ、空気にさらした玉ねぎが最も辛みが抜けているように感じました。スライスした後は並べておくだけなので手間もかかりませんね。ただ辛みの感じ方には個人差があります。また玉ねぎの種類によって、辛みの抜け方が違ってくることも考えられますので、ぜひ気になる方はご自分でも試してみてくださいね。

文・こもも 編集・Natsu