セブンイレブンが3月、サンヨー食品のインスタントラーメン「サッポロ一番」の薬味"7倍"商品を発売した。新商品は「サッポロ一番塩らーめん」の切り胡麻、「サッポロ一番みそラーメン」は七味スパイスが各7倍になっている。

近年、「エース わかめラーメン わかめ7倍コーン11倍」(エースコック)などインスタント麺の具材などを"ドカ盛り"にした商品が度々発売されている。今回は「切り胡麻」と「七味スパイス」が増量されたわけだが、どれほど違うのか。実際に食べてみた。

切り胡麻7倍は最後まで"胡麻"の主張が収まらないレベル

商品は都内のセブンイレブンで購入。新商品のためかレジ付近にあり、塩らーめんはラスト1個となっていた。まず、塩らーめんから作っていく。スープは通常版が「サッポロ一番スープ」、7倍が「特製スープ」となっていたが、味に大きな変化はなさそうだ。

切り胡麻の量を比べると一目瞭然。7倍のほうは"こんもり"という表現がぴったりな量だ。食べてみると、通常商品は切り胡麻がアクセントとなっているが、7倍は「胡麻塩ラーメン」というほど胡麻が全面に出てきている。

麺を食べ進めても常にスープには胡麻がたくさん浮かんでいるので、最初から最後まで胡麻を味わえた。サッポロ一番塩らーめんを食べたことがある人なら、一度は「もっと胡麻をかけたいな」と思うだろうが、さすがにここまでの胡麻を想定していなかったのではないか。

味噌らーめんに付属している七味スパイスも、改めて「7倍ってこんなに多いんだ」と感じた。しかし、味噌のほうはスープが割と濃い目の味付けのため、7倍の七味スパイスをかけても"スープに負けている"とは思わない。いい塩梅だ。

7倍の味付けは筆者にとって大変好みのものだった。つまり、いつも料理に追加で七味をかけている時の味とほぼ同じなのだ。商品に付属している七味の量より、普段こんなに七味をかけているのか、と引いてしまった。でも追加ナシでここまでの七味を味わえるのは嬉しい。

インスタント麺は数多くのアレンジレシピが挙がっている。それも一興なのだが、販売元が提案する正統派の食べ方が美味しいことに越したことはない。切り胡麻や七味をドカドカかけたい人にとっては嬉しい商品だ。