ボルシア・ドルトムントが誇る怪童、ユズファ・ムココがブンデスリーガU19西地区開幕戦から、いきなりゴールラッシュ。チームの大勝へと導いたものの、それでもマイク・トゥルベリ監督を完全に納得させるものではなかったようだ。

 昨シーズンのブンデスリーガU19にて、20試合に出場し34得点と荒稼ぎしてみせた15才の点取屋は、主将として臨む今シーズンは開幕戦からその勢いのまま、後半開始からわずか16分間のうちに3得点(55分、68分、71分)をマーク。しかしながら指揮官は、開始3分にリードを奪ったチームの前半について、不満を感じているという。

 「テンポという点で、不足が見られた」と語った同氏は、「アウトサイドで数的優位を作るには、十分にスピードがなかったように思うね」とコメント。ただそんな中で前半終了間際、相手DFシコルスキが退場となったが試合の分かれ目となっており、「後半ではテンポを高く保ち、とても良いプレーをしていたと思う。守備面でもしっかりとプレーして、ミュンスターに2つのCK以外、チャンスを与えていなかった」と、言葉を続けた。

 そしてドルトムントはさらに、アブ=べキル・エメルがダメ押し点となる5点目を、後半87分に沈めて5−0と大勝。一方で全シーズン、そのドルトムントを抑えて優勝を果たした1.FCケルンは、今回の開幕戦ではシャルケに0−1と敗戦。黒星スタートとなっている。