国連報告書は北朝鮮が瀬取りやサイバー攻撃に関与していると指摘した=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は6日、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会が専門家パネルによる中間報告書を公表したことに関連し「完全な非核化に対する確信が持てるまで対北制裁を忠実に履行していく」と明らかにした。

 

 外交部の当局者はこの日、制裁委の報告書について「国際社会の効果的な対北制裁履行に寄与できる」と評価し、「今後も国際社会と緊密に意思疎通し、協力する」と述べた。

 国連対北制裁の履行を監視する北朝鮮制裁委の専門家パネルは5日(現地時間)に公表した中間報告書で、北朝鮮が依然として海上で積み荷を船から別の船に移す「瀬取り」によって石油や石炭などの密輸出を続けていると分析した。

 パネルは韓国が2017年にロシアの港で北朝鮮産の石炭を密輸しようとした個人1人と企業2社を3月に起訴し、同年12月〜18年6月に北朝鮮産の石炭を密輸しようとした個人6人と企業5社も起訴したと伝えた。

 また、米国が差し押さえた北朝鮮貨物船「ワイズ・オネスト」と韓国南東部の浦項港に留め置かれているトーゴ船籍の「DN5505」が積んでいた北朝鮮産石炭の最終購入者とされる韓国企業については疑惑が解消されていないと指摘した。

 外交部の当局者は、この企業が北朝鮮の瀬取りに関与しているかは海洋警察などの捜査当局が調べていると説明した。