外遊を終え空港で談話を発表する蔡英文総統

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(桃園空港 22日 中央社)蔡英文総統は22日昼、カリブ海4カ国歴訪を終えて帰国し、桃園国際空港(桃園市)で談話を発表した。台湾には他の国を援助する能力はあるが、台湾も国際社会では他の国からの応援が必要だとし、これこそが「着実外交、互恵互助」だと強調した。

蔡総統は11日に台湾を出発。12日間の日程で外交関係を持つカリブ海のハイチ、セントクリストファー・ネービス、セントビンセント・グレナディーン、セントルシアの4カ国を総統就任以来初めて訪問し、往路では米ニューヨーク、帰路では米デンバーに立ち寄った。今回の外遊は「自由、民主主義の永続」をテーマに掲げた。

蔡総統は、実際に足を運んだことで、国交国と中華民国台湾との協力関係、友情への理解が深まったと言及。訪問先の4カ国について、規模は小さく、経済も発展途上だが、民主主義制度はすでに根付いていると感じたとし、これらの国が国際社会で積極的に台湾に声援を送っていることにも触れ、「われわれはこのような友人を大事にする」と述べた。

計4泊の米国立ち寄りについては、米国の政界や学術界、シンクタンク、科学研究機関、企業らと意見を交換する機会に恵まれたと紹介。「台米関係は『向上』したという人もいるが、『深化』という言葉で形容するほうがふさわしい」と成果をアピールした。

(呉睿騏/編集:名切千絵)