インドに“ソフト移行工場”を立ち上げる富士通の狙い
SAP関連事業の海外展開では、主に製造業を対象とする。米アマゾンや米マイクロソフトのクラウドサービスの活用も含め、システム刷新・移行から運用・保守までワンストップで請け負う体制をグローバルで全面展開する。その推進力として、インドのITパワーを活用する。
今回の強化策により、SAPコンサルの海外要員は20年度までに現状比約1・8倍の5000人に増やす。増員はインドが中心となる。
SAPのERP製品は、従来版が2025年にサポート切れとなることから、IT業界全体としてもS4/HANAへの移行が焦点となっている。加えて、老朽化した手作りのシステムや大型汎用機の刷新でもS4/HANAへの乗り換え需要が見込まれる。
一方でSAP案件の増加に伴い、SAP製品のスキルを持つ人材の不足がIT業界全体の懸案事項となっている。
富士通は、国内ではSAP事業の中核部隊250人に加え、業種ノウハウを持つシステムエンジニア(SE)をSAPビジネスに年100―150人程度移すなど、社内育成でまかなう考え。海外は育成では間に合わず「外部採用やM&A(合併・買収)も検討していく」(東純一執行役員常務)としている。
