5日、日本代表から中島翔哉と守田英正が負傷離脱し、代わりに乾貴士と塩谷司が召集された。これで日本代表からの離脱は浅野拓磨に続いて3人目となった。

この日、地元のクラブチームとゲーム形式で行ったトレーニングはウォーミングアップだけが公開されたが、そこで体を動かしていたのは、権田修一、酒井宏樹、三浦弦太、槙野智章、長友佑都、柴崎岳、堂安律、南野拓実、原口元気、北川航也、そして冨安健洋。どうやら冨安がボランチを務めたと思われる。

大会前からスクランブルと言える現状を森保一監督はどう考えているのか。

「合流できてない選手がいたりけが人が出たりしたということで、ゲーム(形式の練習)をどうするか考えたのですが、チームとして今できる環境の中で最善のことをできたと思います」

「(別のポジションで使った選手は)いました。それはみなさんの想像……というかもうわかってるとは思うんですけど、あえて(言いません)。すみません」

「不測の事態、想定外が起こったときに我々がどう対応力を持って対処していくか、試合に臨むかということが今日、いろんなポジションというか、ポジションを移した選手がいたのは確かですし、チームとしてもそういう準備ができたのはよかったと思います」

「(ポジションを変えて起用するのは)本番でもあり得ると思います。プランどおり、想定どおり試合が進むとか日程を消化でいればいいですが、想定外のことが起こったときにみんなでそれも当たり前だと思って乗り越えた先に大きな成果がある」

森保監督はいつもどおり、にこやかな表情で質問に答え続けた。スクランブルではあるのだが、森保監督にはスクランブルになることも予想の範囲内だったということだろう。

【森雅史/日本蹴球合同会社】