社長みのもんたさん語る「社長になれる人」「なれない人」の違い
高校に上がった頃に読んだ山岡荘八さんの「徳川家康」は今でも印象的で時々エピソードを思い出す。全26巻もあり、半年くらいかかった。山岡さんはその場に居たかのような文章で家康の人間性を描いていて、どんどん引き込まれた。
立原正秋、川端康成、谷崎潤一郎、山崎豊子、ヘミングウェーなど、色々読んできたけれど、一冊挙げるとすれば、やっぱり「徳川家康」。この本の家康の生き様には、大人になってからも強く影響を受けた。
例えば「駆け引き」。タレント業も一つの実業。自分自身が株式会社のようなもの。どういう風に芸能界で生きてゆくか参考になった。それから、親から継いだ水道メーターの社長をやってわかったのは、会社経営には本当に「駆け引き」や「情実」があること。
大人になって、だんだん「男と女」の世界に入ってゆく。川端康成の「雪国」には、男のある種のかっこいい生き様みたいなものが描かれていて真似したいなと思った。
こういう風に、教科書のような本から何かを学ぶというよりも、小説を読んで「自分だったらこんな風に演じることができるかな?」ということをよく考えた。
忙しかった時の方が本は読めた。「午後は〇〇おもいッきりテレビ」と「朝ズバッ!」という二つの帯番組がある時も読んでいた。新幹線で東京駅から名古屋駅までの間に薄い単行本なら一冊読めていた。最近、字を追うスピードが本当に落ちてしまった。「我、衰えたり」という感じだね。
テレビ番組とネット番組の違い、全然感じない
多忙を極めていた時の自己管理法は、「寝たい時に寝る」と「(お酒は)飲みたい時に飲む」。「寝たい時に」って言ったって生放送中どうするか? 寝ましたよ。ただ、耳は聞こえる。スタジオで「寝てる寝てる」って聞こえて来ると「寝てないよ」って答えてた。
僕にとって「寝る」とは、目をつぶって穏やかになった時のこと。寝てないんだけど、寝てる。そういう状態でしばらくいると、スッキリする。月曜日から土曜日まで早朝の番組をやって、それが終わるとすぐにお昼からの生放送。馬鹿だよね(笑)それ以外に週一の番組を7本持ってたから大変だったけど、なんとも思わなかったなあ。朝は4時半に起きて、寝るのはだいたい1時くらい。毎晩飲んでた。
今はインターネット番組を持っている。テレビとネットの違いは全然感じないね。多分、違いをわかってないんだろうな。やっていること、しゃべっていることは同じ。前に、喫茶店にいてびっくりしたのは、近くの席の人がスマホで僕の番組を観ていたこと。「ああ、もうこういう時代なんだな」と思ったね。テレビは負けてらんないよね。インターネットだと必要な時に必要なものが観られる。ニュースだってテレビや新聞やラジオより便利。すごい時代だよねえ。でもそれが普通なんだろうね。
社長になれる人、なれない人
来年7月に、ニッコク社長を引退する。社長を誰かに引き継がせないといけないけれど、事業承継は難しい。社長っていうのはね、他の役職と全然違う。社員や役員の立場と、社長の立場って全然違う。社長は会社を全部背負っている。背負えるか背負えないかが勝負だと思う。
