金沢城ミステリー? 石垣に刻まれたマークの謎
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2018年2月5日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、金沢城の石垣についての話題が出ていました。
皆さんは、金沢城の石垣にマークがあるのをご存じですか?
金沢城の石垣(uemuraさん撮影、Flickrより)
マル、バツ、ひょうたん、サイコロ...
金沢城は、「石垣の博物館」といわれるほど、いろいろな石垣があります。その石垣にはマークが彫ってあるのです。
○(マル)の中に×(バツ)印がしてあるものや、卍(マンジ)、田、など。城内には200種類以上ものマークが見つかっているそうです。
金沢城管理事務所の方の話では、はっきりとした文献こそないものの、このマークは、石工集団のマークだといわれています。
石垣には戸室山の石が使われました。当時は、職人が石切場で掘る→割る→削る作業をして、一つ作るのに1〜2日かかっていたといわれています。
その石が、金沢城では推定十数万個使われているのです。考えられるのは、藩が石工集団の作業グループごとに一つのマークを与えて、割り振られた石の数をきちんと収めていたか、管理していたのではないかということです。
三代藩主、前田利常の時代はマークが大型化、意匠化してきて、ひょうたんやうちわ、サイコロのマークなども出てきたものの、五代藩主のころには、質素なものが多くなりました。
そして、マークのない石垣も多数あり、まだまだ解けていない謎がたくさんあるそうです。この石垣に着目して、金沢城を巡るのも楽しそうですね。(ライター:りえ160)