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米(NHTSA2016)の定義

そもそも、世界が定義づける自動運転の「レベル」はどうなっているのか? をまずはおさらいしよう。

・レベル0:人間の運転者が、全てをおこなう

・レベル1:車両の自動化システムが、人間の運転者をときどき支援、いくつかの運転タスクを実施することができる

・レベル2:車両の自動化システムが、いくつかの運転タスクを「事実上」実施することができる一方、人間の運転者は、運転環境を監視 残りの部分の 運転タスクを実施

・レベル3:自動化システムは、いくつかの運転タスクを事実上実施するとともに、運転環境をある場合に監視 一方、ドライバーは、自動化システムが要請した場合に、制御を取り戻す準備をしておかなければならない

・レベル4:自動化システムは、運転タスクを実施し、運転環境を監視できる 人間は、制御を取り戻す必要はないが、自動化システムは、ある環境/条件下のみで運航できる

・レベル5:自動化システムは、人間の運転者が運転できる全ての条件下において、全ての運転タスクを実施できる

きのうデビューのSクラス、どれくらい「自動」?

ドライバー補助にまつわるシステム開発を率いるクリストファー・ヴァン・ユーゴーは「Sクラスが、ほかのライバルより秀でている証明になるでしょう」と語る

「それだけハードに研究し、リソースを拡大しているのですよ」とも。

「われわれは、レベル3に到達するよう研究を進めています。むこう10年で、あまり一般的とはいえない環境でも、自動運転ができるようになるでしょう」

きのうデビューしたSクラスに関しては、まだレベル5には到達しないものの「快適性やリラクゼーションを求める層に満足していただけるだけのアシストはできますよ」ともコメントしてくれた。

また、Sクラスよりも安価なモデルにも、Sクラスのような技術が盛り込まれるか? という質問に対してユーゴーは「ハイエンド・モデルだけに、そういった装備を限定するつもりはまったくありません」とし、「道路を走るすべてのクルマを守りたいと思います」と続けた。

さらに「次期Sクラスの後継がでる4年後まで待つ必要はありませんよ」と言い残した。ハイエンド・モデル以外にもドライバー補助にまつわるシステムが採用される日は、そう遠くないようだ。