サラリーマンの6割が「太りやすい生活」を送っていると自覚し、3人に2人がカロリー過多な食生活を認識。5割近くが減量に挑戦するものの、うち約6割が失敗。花王<4452>が04年11月下旬から12月中旬に実施した首都圏在住の30−50代の既婚男性サラリーマン323人を対象に行った「現代サラリーマンの太りやすい生活行動」調査で、肥満への道を歩み続けるサラリーマンの生活習慣が明らかになった。

 調査によると、60%が自分の食生活や運動習慣から考えて「太りやすい生活」を送っていると自覚しており、その47%が医師からの生活指導の経験があった。食事に関しては、64%が自分の食生活はカロリー過多と認識していたが、適正カロリー量を知る人は全体の10%しかいなかった。運動に関しては62%が直近3カ月はまったくしておらず、言い訳として「多忙」と「疲労」が上げていた。そして減量には43%が挑戦するも、うち57%が失敗し、45%がリバウンドを経験していた。

 そこで、どうすれば減量に成功するかが気になるところだが、成功者と失敗者を分けるポイントはそれぞれ3つずつある。成功者は「1日1万歩以上歩く」「通勤や仕事ではエレベーターなどを使わず、階段を利用」「食事の量は減らす」を実践。一方、失敗者は「体重計から遠ざかる」「揚げ物が大好きで、塩分も取りすぎ」「健康への時間投資が不足」という状態に陥っていた。

 花王では「生活習慣を見直すための少しの努力と小さな工夫こそが、不健康で太りやすい生活習慣を改善するための第一歩」とコメント。体脂肪が気になる人は少々耳が痛いかもしれない。【了】

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