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(台北 16日 中央社)台湾から日本を訪れたツアー客用の観光バスが不足している問題で、旅行業者らは宿泊施設や交通運賃の値上がりによる負担の増加を、7〜8月出発のツアー料金に反映させる可能性を示唆した。

円安と東南アジア旅行市場の低迷から台湾の観光客の人気旅行先になっている日本。移民署の統計によると、今年1〜2月に日本へ出国した人は昨年同期比39.87%増の41万2046人に達し、3月以降も増加傾向が続いているという。

だが、3月中旬以降、東京、大阪、名古屋、立山・黒部などで観光バスが不足状態になっている。日本のバスは営業エリアを越えた運行ができないため、局地的に増大した需要に対応できていないためだ。

旅行会社などの組合は、15日も新たに約10ツアーでバスがチャーターできなかったとの情報があったと発表。組合の許高慶秘書長は、台日双方の窓口機関を通じてバスの営業エリア解禁を求めたが、正式な回答はまだ得られていないと語る。

また、ツアーのコスト増大は避けられない見込みで、今のところ値上げ分は旅行会社が負担しているが、損失の補填のため7〜8月に出発するツアーの代金の引き上げを検討している会社もあり、日本旅行の価格面での優位性がなくなったと吐露する業者も出てきている。

(蔡和穎/編集:齊藤啓介)