iPhone 3GS/iPhone 4Sの「S」って何の意味? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。

しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。

このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。

今回は、「iPhone 3GS/iPhone 4Sの「S」って何の意味?」という質問に答えます。

***iPhone 5の発売から半年がたちました。

次のiPhoneはどうなる? 新機能は○○だ! などといった噂話も聞こえるようになり、皆さん興味津々なのではないでしょうか。

経験則上、Appleが未発売の製品に関する詳細を事前に公表することはありませんから、噂はあくまで噂、裏付けのとりようがないため真相は藪の中です。

しかし、モデル名については一定のパターンがあると考えてよさそうです。

日本で最初に発売されたモデルは「3G」、その次が「3GS」。

そして「4」に「4S」、「5」と続いていますから、次が「5S」だという主張には説得力があります。

そこでひとつ疑問が。

数字はモデルを重ねるごとに増えているため、それがiPhoneの世代名だとすると、末尾の「S」は何の意味か、という疑問です。

Appleはこれを明らかにしていないため、推測するしかありませんが、巷で話されている説をいくつかピックアップしてみましょう。

* 「重要な機能」説2012年5月に開催されたイベント「D: All Things Digitalカンファレンス(D10)」で、AppleのTim Cook CEOは、「3GSのSは”Speed”、4SのSは”Speed”」という趣旨の発言を行っています。

SubやSpecialの「S」ではなく、追加された重要な機能にちなんでいるというわけですね。

公式の場で行なわれたCEOの発言であるだけに、これは尊重するしかありません。

* 「Speed」説「3G」と「3GS」、「4」と「4S」では、ボディデザインを大きく変えることなく、CPUやGPUなどパフォーマンスアップにつながる改良が施されています。

SはSpeedだ、とする説ですね。

AppleはiPhoneについて説明するとき、処理性能を数値で説明することを避ける傾向にありますから、確かに「Speed」という意味も込められていそうです。

Cook CEOの「S」に関する説明は、確かにその意味もあるのでしょうが、Speed説と並べると後付け感が否めません。

* 「for Steve」説iPhone 4Sが発表された翌日、Appleの共同創業者であるSteve Jobs氏が永眠しました。

だから「4S(for Steve)」という意味合いも込められている……という説ですね。

しかし、個人的には同意しかねます。

生前の彼はiPhone 4Sに企画段階から関与していたはずで、彼の言動からすると自分の名を製品に付けることに同意するとは考えにくいからです。

「重要な機能」説と「Speed」説のどちらも正しいとすれば、次の新製品は「iPhone 5S」で確定でしょう。

処理性能が大幅アップ、さらに「S」が付く新機能もあるはず。

真偽のほどは、この先のAppleの発表でわかることでしょう。