一つ確かなのは、レアル・マドリーMFカカーがこの夏も注目されるということだ。だが、本当にカカーがミランに復帰することはあるのだろうか? レアルとのコンタクトは正式にスタートしている。カカーはジョゼ・モウリーニョ監督の構想外となっており、ミランは交渉しているところだ。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役はフロレンティーノ・ペレス会長に、レンタル移籍を求めている。

仲介役のエルネスト・ブロンゼッティ代理人がスペイン入りしており、ミランとスペインとのコンタクトをつないでいる。同代理人はすでにペレス会長とも会っており、ガッリアーニ代表取締役の最初のオファーも示した。まずはレンタル移籍で、その後の買い取りにボーナスなどを加えていくというものだ。スペインとの税制の違いもあり、複雑な状況だが、ミランはわずかながらの楽観を抱いている。

ガッリアーニ代表取締役は8月7日にアメリカでペレス会長と会談する予定だ。ここがマーケットの分岐点となるだろう。同代表取締役は26日、カカー復帰について次のように話していた。

「カカーは全員のハートにとどまっている。ミランに復帰させるために、できるだけのことをするよ。ただ、誰のことも勘違いさせたくない。一からの交渉なんだ。非常に難しいんだよ。さまざまな要素が交渉を不可能にさせる。障害となるのはサラリーだ。ミランに払えるものではないからね。忍耐が必要だよ。少なくともそうすることで、8月末まで何かやれるはずだ」

だが、27日、モウリーニョ監督は「どんなことでもあり得る。彼が新シーズンもずっとレアルに残ることだってあり得るよ。残ることになれば、私は幸せだ。我々は良い関係にある」とコメント。次のように続けている。

「いずれにしても、私とカカーの間に秘密はない。私が考えていることを、彼は知っている。マーケットは8月31日まで開いているんだ。どうなるかを見てみよう」