韓国陸軍のK1戦車が8月に行われた訓練中に砲身が爆破で破裂する事故が発生したことが6日明らかになった。試験導入期間の85年に発生した事故を合わせると、同様な事故は今まで合計9件発生していることが判明し、波紋が広がっている。韓国メディアが続々と同話題を報じている。

 K1戦車は韓国軍が初めて開発し、1987年から陸軍装甲部隊に配置された主力戦車だ。また、6月にはエンジン部分でオイルが漏れ、K1戦車に火災が発生したことも発覚。エンジンをつなぐ部品に低価格の国内産と外国産の2つを乱用したことが原因だという。しかし、これらの戦車事故は今まで公開されておらず、軍当局の隠ぺい疑惑がもたれている。

 事故の原因について軍の関係者は「ほとんどの事故は砲身をきれいに掃除しなかったため、異物が混入したことによるものと推定する」と説明。砲身には欠かんが見つかっていないことから、整備不良による事故の可能性が高いが、軍の管理責任が問題となる。

 今回砲身が破裂した戦車は93年に配置されたもの。まだ360発ほどしか発射しておらず、老朽化による破裂である可能性は低く、射撃訓練中の破裂はさらに異例なことだ。韓国メディアは、同様な事故が頻発したにもかかわらず、原因究明や責任の所在がはっきりしていないことを問題視し、「武器の欠かんや管理責任など、組織的な隠ぺいがあった可能性もある」と指摘する。

 また、7月には最新鋭の戦車K21装甲車に2回ほど浸水事故が発生、K2戦車の変速機にも不具合が見つかるなど、軍の戦闘装備に「ありえない」事故が多発している。このような事態を受け、韓国のネット上では「どこかで不正があったに違いない」と、軍当局への非難が殺到している。(編集担当:金志秀)



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