女性関係のトラブルから、同棲していた女優の川合千春(35)に逃げられ、所属事務所を解雇されたいしだ壱成(34)。過去にも、大麻・LSD所持で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けている。前回の不祥事も今回の騒動も、彼の「精神的な依存」が一番の原因と見てとれるが、その元凶は、まぎれもなく父・石田純一にある、と言えるのではないだろうか。



いしだ壱成は、心に大きな欠陥を抱えているように見える。
それは、自殺した有名アーティストが苦しんでいたのと同じ種類のもので、「全てが上手くいくと不安になり、何かが完成する前に全部壊したくなる、台無しにしたくなる。」というやっかいな心の病である。
前回は、話題の「舞台」の公演を間近に控えての薬物逮捕、今回は製作から大きく関わった「映画」の公開1週間前の事務所解雇である。徐々に行動をエスカレートさせていって不祥事を発覚させる。このタイミングは偶然とはいいきれない。

今回の二股騒動から、遡ること8年の2001年に、大麻・LSD所持で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けたいしだ壱成は、言わずと知れた石田純一の息子。息子といってもずっと一緒に住んでいた訳ではなく、若い時に壱成の母とは離婚しており、幼少期に石田純一が父親らしい役目を果たした事はほとんど無かったといわれる。

若く美しかった母は恋に仕事に忙しく、シングルマザーに育てられた子どもの多くが寂しい思いをしているのと同様に、兄弟もいない壱成は寂しい少年時代を過ごしたようだ。
この寂しい時間が、壱成の“影のある”独特な雰囲気を生んだ。

その後父と同じ“いしだ”を名乗り、俳優としてデビューする。役者として好調な滑り出しだった。
『ひとつ屋根の下』(1993年)、『未成年』(1995年)、『聖者の行進』(1998年)と、現在も『ラブシャッフル』を手がける人気脚本家、野島伸司の作品に立て続けに出演し、当時めずらしかった繊細で「中性的」な風貌と、多芸さがウケて壱成は人気者になり、ドラマ以外でも歌手活動、CMなどで活躍した。

坂井真紀やとよた真帆など年上女性との恋愛と破局を経て、仕事にも陰りがみえ始めた2001年、薬物所持で逮捕となった。
薬物は逮捕されるずっと前から常習していたとされる。

壱成が薬物を始めるようになったきっかけは、シングルマザーとなった母の回りにヒッピー思想の高いアーティストが多くいたからとも、留学時にレゲエのバンドを始めたからともいわれるが、それはきっかけで、常習者となってしまったのはやはり「孤独感」からであろう。直接彼が告白した訳ではないが、麻薬常習者はそのほとんどが「寂しい」と口にする。そしてその「寂しい」を忘れる為に薬物に手を出してしまう、ということなのだろう。

麻薬から足を洗った壱成だったが、なにかに依存しなければ生きていけない。結婚し、子どもが生まれ、新しい家族に希望を見い出すが、理想の結婚生活が続かず離婚。子どもも手放した。

仲の良い両親の姿を見ないで育った人は、結婚相手や恋人と距離感がつかみにくいと言われる。
今回の“妊娠中絶後、3度も自殺を図ったとされる女性”の存在は、普通の「お付き合い」だったら考えにくい状況だ。最初に壱成が女性に注いだ“依存型の愛”が尋常なものでは無かったからそうなったのではないか。付き合って「3ヶ月」でここまで相手を追い詰める事はなかなかできない。急に冷たくするのは、必要とされていた相手にとっては形を変えたDVである。


「不倫は文化だ」などと言っていた父・石田純一は、息子が薬物でつかまる少し前に、再婚した女優の松原千明と離婚している。原因はやはり石田の女性関係で、松原はその数年前から娘(後のモデル・松原すみれ)とハワイで暮らしていた。
かつて自分と母にした“仕打ち”を再びくりかえした父。壱成の心にはどう映ったのだろう。
30歳を過ぎた壱成の不祥事は全て「自己責任」として処理されるが、彼をとりまく「精神不安」に父への複雑な思いが見えてはこないだろうか。
 
(編集部:クリスタルたまき)

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