中国メディアは、日本で生活していくうえでしてはいけないことを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 住んでいる国や地域が異なれば、人々の文化や習慣は当然異なってくるものだ。近年、留学や仕事などを理由に、日本で暮らす中国人の数は増加傾向にあるわけだが、日本と中国の間にも生活習慣の違いは多数存在しているため注意が必要だ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本で生活していくうえでしてはいけないことを紹介する記事を掲載した。

 まず記事は、「もし日本人形が家にあっても決して気軽に捨ててはならない」と紹介。日本では人形にも魂が宿っていると考えられているためであると伝え、処分したい場合にはお寺や神社で供養してもらう必要があると強調した。こうした考え方は日本ならではのようだが、家に日本人形がある中国人はどれだけいるのか疑問だ。

 次に、ゴミを捨てる際には行政が指定した袋に入れて名前や住所を表記し、決められた時間内に定められた場所に出す必要があると伝えた。実際の対応は自治体によって違っているが、中国ではいつどのようなゴミを捨てても問題ないゆえ、確かに注意が必要だと言える。また、テレビや冷蔵庫などをゴミとして処分する場合には「リサイクル料」を支払う必要があると紹介しているが、中国では逆に資源として買い取ってもらえるため驚くことだろう。

 他にも記事は、日本では夜に爪を切ると親の死に目に会えないと言われているゆえ、「郷に入れば郷に従うように」と伝えた。また食事の際、箸から箸へ料理を受け渡すことは、火葬後の遺骨を拾う行為を連想させるためタブーであると強調した。

 日本と中国の間には様々な文化や習慣の違いが存在しており、来日後に始めて知って驚く習慣も多いことだろう。逆に日本人が中国人の習慣に驚かされることも多い。たとえば中国では玄関で靴を脱ぐ習慣はないため、土足のまま部屋に入るのが一般的だ。また、日本人は親しい間柄でも最低限の礼儀は必要と考えるが、中国人の場合は「礼儀は親しくない間柄に必要なもの」と考え、親友同士では何かしてもらっても、何かしてあげても、それは「当たり前のこと」であって感謝は不要と考える。こうした習慣や考え方の違いを知ると、日本で生活している中国人の苦労をある程度理解できるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)