自身1点目のシーン。長い距離を走り、ゴール前に顔を出したからこそ生まれた得点だった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ第12節]横浜1-3磐田/5月2日/日産ス
 
 圧巻のパフォーマンスだった。ボランチの一角で堅実に守備をこなしながら、田口泰士はチームを勝利に導く2ゴールを奪取。攻守両面で抜群の存在感を示した。
 
 1点リードで迎えた42分、小川大貴のクロスを相手GKがかき出す。そのこぼれ球をヘッドで押し込んだゴールは、「しっかり走った結果」。右サイドから小川が持ち運ぶのを見て、田口も中央から果敢なランニングでゴール前に顔を出した。
 
 58分には、中盤でボールを奪うと、前に出ているGKの位置を確認し、鮮やかなループを流し込む。勝負を決めるチーム3点目だ。この得点があったからこそ、磐田は1点を返されても、慌てずに戦えたのは間違いない。
 
「自分で言うのも嫌なんですけど、本当に3点目があって良かったと思う」
 
 チャンスを逃さなかった。ボランチとしての仕事を全うしたうえで、価値あるプラスアルファをもたらす。「ゴールに直結するプレーとか、前線に顔を出していくプレーは、継続してこれからもやっていきたい」と、背番号7はさらなる活躍を誓った。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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