住宅ローン金利が低水準で推移する一方で、今は不動産は買い時だと思う人が減少しており、様子見ムードが漂っている。

 WhatzMoney株式会社は、2月実行分のローン金利状況を調査した「WhatzMoney 住宅ローンレポート」を2月3日に発表した。

 都銀や地銀、ネット銀行、信託銀行など主要73行の、10年固定型の住宅ローン金利の2月の平均は、前月比で0.002%低下して1.021%だった。主要73行のうち金利を引き上げたのが6行、金利を引き下げたのは7行だった。住宅ローン金利の基準となる10年固定金利が上昇傾向にあることから、地銀を中心に金利を引き上げる動きがある一方、ネット銀行やメガバンクを中心に顧客獲得のため金利を引き下げる金融機関もあり、金利動向はまちまちとなった。主要73行の変動金利型の住宅ローン金利の平均は、前月比で0.003%低下して0.958%だった。金利を引き下げたのは1行のみで、その他の金融機関は金利を据え置いた。

 フラット35の最低金利をみると、返済期間20年以下のプランでは、融資率9割以下で前月比0.030%低下して0.990%に、融資率9割超では前月比0.030%低下して1.430%に低下した。借入期間21年以上35年以下のプランも、融資率9割以下で前月比0.020%低下して1.100%に、融資率9割超では前月比0.020%低下して1.540%に低下した。

 住宅ローン金利が低水準で推移する中、野村不動産アーバンネット株式会社は運営する不動産情報サイトの会員で、不動産の購入を検討している人を対象に「住宅購入に関する意識調査(第12回)」を実施し、その結果を2月2日に発表した。調査期間は1月12日から19日で、有効回答者数は1,339名。

 不動産の買い時感について聞いたところ、「買い時だと思う」が11.3%、「どちらかと言えば買い時だと思う」が33.3%で、買い時と感じている人は44.6%だった。この割合は2016年7月の前回調査時と比較して3.5ポイント低下したほか、2013年1月の64.0%から大幅に低下した。「買い時だと思わない」は31.2%で、「わからない」は24.2%だった。

 今後の不動産価格の推移についてどうなると思うか聞いたところ、「上がると思う」は23.2%で前回調査時より1.4ポイント低下し、最も割合が高かった2014年1月の48.7%から大きく低下した。「下がると思う」は27.3%で同3.4ポイント低下したものの、1年前の24.3%から上昇したほか、最も割合が低かった2013年7月の8.8%から大きく上昇した。一方、「横ばいで推移すると思う」は35.1%で同1.4ポイント上昇、「わからない」は14.4%で同3.4ポイント上昇した。

 住宅ローンは依然低金利で推移しており、金利の面からはマイホームを購入しやすい環境にあるといえる。しかし、不動産価格が高止まりする中、今不動産が買い時だと思う人は減少しており、様子見ムードとなっているようだ。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]