出身地トークが始まると、私は肩を小さく縮めて、できるだけ目立たないように努める。「ご出身は?」と、こちらに矛先が向かわないように。 これまで盛り上がっていた出身地トークが、「あ、東京なんです」と言った瞬間、(ああ、そうなんですね)という感じで終わる。誰もその先に会話を広げようとしてくれない感覚、東京出身の人なら味わったことがあるはずだ。 出身地に誇れるものがある人が、あるいは、二度と戻りたくないくら