マルチプラットフォーム向け統合型ゲーム開発環境を提供するUnity Technologiesが、ゲーム開発者向けイベント「Game Developers Conference 2015(GDC 2015)」で特別イベントを実施し、次世代ゲームエンジンの「Unity 5」をついにリリースしました。Unity 5を使って制作されたすさまじいクオリティのリアルタイムレンダリングムービーも併せて公開されています。

Unity 5

http://unity3d.com/5

ゲームエンジンの機能は前作から劇的に進化しており、その1つがリアルタイムライティングシステムの「Enlighten」です。ライティング・エフェクトなどを高品質でレンダリングしてくれます。



Unity 5には新しくビルトイン物理ベースシェーダーシステムが搭載されました。同システムにより、あらゆるライティング環境下でも金属やプラスチック、衣服などさまざまな素材の影をカバーできるようになります。



「HDR Reflection Probes」という機能は環境に基づくリアルな鏡面ハイライトを再現可能。



新しいオーディオミキサーは複雑なリアルタイムのリルートやエフェクトシナリオに対応しました。



また、Mozillaとの協力によりUnityはWebGLasm.jsに対応。Unity 5をダウンロードするとWebGLアドオンへの早期アクセスが可能になります。



言葉で説明しても伝わりにくいUnity 5の魅力は下記のムービーを見ると良くわかります。

Unity 5 - The Blacksmith - GDC 2015 - YouTube

中心部が赤く光る石は表面の質感が本物の石のよう。



暗い部屋に差し込む光と、光によって作り出される影が、リアリティあふれる空間を演出します。



キャラクターが外に出ると雪が少し舞っていました。リアルタイムレンダリングとは思えないレベル。



美しい景色。かなり遠くにある山でさえ、形やデコボコした斜面といった細かい部分まで表現されています。



Unity 5には、基本機能を全て使用できる無料のPersonal版と、月額75ドル(約9000円)もしくは1500ドル(約18万円)の一括購入でフル機能を搭載したProfessional版の2つが用意されています。今後Unity 5でどのようなゲームが制作されるのか、期待に胸が膨らみます。