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2013年も終わりが近づいてきました。あなたにとって、今年はどんな1年でしたか?良い年でした?それとも悪い年?

特に日本経済に焦点を当ててみると、アベノミクスの効果を実感した1年になった、なんて人も多いんじゃないでしょうか。

今回は、『個人投資家の投資マインド 2013年日本経済の振り返りと2014年の日本経済の展望』(日興アセットマネジメント)というアンケート調査の中から、2013年も色々あった日本経済を、投資家の皆さんが「漢字一文字」でどう捉えているかについて見ていくことにしましょう。

○2013年の日本経済を表す漢字 ランキングベスト10

1位:昇(34票)
2位:復(25票)
2位:変(25票)
4位:偽(23票)
5位:動(22票)
5位:迷(22票)
7位:転(17票)
8位:活(15票)
8位:忍(15票)
10位:虚(14票)
日興アセットマネジメント調べ。詳しくはこちらのサイトから

○「昇」「復」など ポジティブな漢字が上位に

第1位に「昇」第2位に「復」の字がランクイン。前向きな漢字がワン・ツーフィニッシュを決める結果となりました。

2013年はアベノミクスによる景気の上昇、株価の上昇など、様々な経済指標にポジティブな上昇傾向が見られた年でしたね。「上昇。まだまだ実感はないけれども、為替も20円近く変動、株価もかなり上昇。振り返れば、数十年に1度の波では?」(40代男性)「景気もそうだけど、エネルギーなどの物価も少し上向きだから」(40代男性)など前向きに漢字をとらえたものが多く見られました。

「復」の字については、「安倍総理が復帰、オリンピックの復活、景気が回復、被災地の復興、復刻本ブーム」(60歳以上男性)などこちらのコメントに代表されるように、東日本大震災からの「復」興、安倍総理の「復」帰など、経済指標だけでない様々な意味から投票された方が多く、票が伸びたようです。

また、上位の漢字以外でも「曙:何となく夜明けが近い」(60歳以上男性)「移:時代が変わる感じがしている」(50代女性)「希:東京オリンピック開催が決まり、経済に希望が持てると思う。また、希望を持ちたいという願い」(39歳以下女性 投資未経験)など、前向きに日本経済の今後をとらえているものが多く見られました。

○急激な変動で「迷う人」「疑う人」もちらほら

多くの票が上向きな漢字に集まった一方で、その急激な変化に戸惑う声も散見されました。

例えば3位の「変」、5位の「迷」という漢字を選んだ理由を聞いてみると、「良くも悪くもあらぬ方向に変化しそう」(50代男性 過去に投資経験あり)「変な空気だから」(50代男性)「今進む道が本当に正しいのか、誰もがわからないのではないかと思ったので。」(39歳以下女性)「先行き不透明」(60歳以上男性)など、上昇傾向にありつつも、先の読めない状況に不安を感じる方も多いことが分かります。

また以外と見逃せないのが4位「偽」10位「虚」の、上昇トレンドそのものへの疑いの声。「為替に踊らされている」(50代女性)「アベノミクス以降、景気は上向きになっているようだが、実態が伴っているか どうかは判らない。気分的な虚像かもしれない」(50代男性)等、数字と生活実感の違いを指摘する声が見られました。株価等数字上の景気回復が先行しているものの、本当の意味で多くの家計が恩恵を受けるのはまだ先の話なのかもしれませんね。

○「倍」「饗」「祭」などなど今年を表す漢字も

また、個人的に見逃せないのが、票数は少ないものの、今年の流行を表す漢字です。某ドラマのヒットで一躍流行語になった「倍:倍返し」(60代以上女性)、日本中が熱狂した「祭:オリンピック」(60代以上女性)、同じく滝川クリステルさんの発言で話題になった「饗:「おもてなし」を漢字一文字で表した」(40代女性)などなど…ちょっと強引なものもありますが…。

いかがでしたか?来年も消費税増税など、様々な経済トピックスが目白押しで、「驚」(ジェジェジェ〜)な1年になること間違いなしですね。ぜひ今年の振り返りとして、あなたの「漢字」も考えてみてください。