酒は飲まない、旅行しない、車に乗らない…消費意欲が少なく穏やかな暮らしを望む若者…。このような今の若者を、最近日本では「さとり世代」と呼ぶという。

さとり世代という言葉は、山岡拓氏著の書籍「欲しがらない若者たち」について語る2ちゃんねるのスレッドで登場した。ゆとり世代の次ぎの世代で、1980年代後半に生まれ現在は10代から20代半ばの世代を指す。

2ちゃんねるの元管理人のひろゆき氏はツイッターで、「ゆとり世代の次。結果のわかってることに手を出さない。草食系。過程より結果を重視。浪費をしない」と定義している。

贅沢も高望みもしない彼らは、物心ついた時にはバブルが崩壊し、景気は低迷していた。停滞する社会の中で夢や目標を持ったとしても、それが実現する保証がないことをよく知っている。だがそれは、物事を「現実的」にとらえ「合理的」に判断することができる賢い世代ともいえる。

さとり世代は韓国のメディアも注目した。日本の報道を引用しながら特徴について紹介すると、インターネット上で話題となり多くのユーザーが意見を書き込んだ。

「日本だけの話しじゃない」「韓国も次第にそういった世代が増えている」「私もさとり世代と同じ考え」「韓国も『○○放棄世代』といった似たような言葉があるよ。でも日本はコンビニのアルバイトでも暮らしていけるけど韓国は難しい」「さとり世代に共感します」などと共感する人が多く、日本の新造語への関心の高さがうかがえた。

・参照:朝鮮日報
・参照:スポーツソウル

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