OpenAIの共同設立者であるアンドレイ・カーパシー氏が「AIに指輪物語の3D世界を生成させる」という形式のベンチマークテストを提案しています。





カーパシー氏はClaude Opus 5に「指輪物語の最初の段落」を入力しつつ、three.jsを用いて3D世界を構築するように指示しました。トークン数を最大100万に制限してテストを実施した結果、Claude Opus 5は約2時間かけて5500行のコードを出力しました。

Claude Opus 5が出力した3D世界は以下のリンク先で確認可能。指輪物語の冒頭部分を再現する3Dアニメーション作品となっています。音声部分はカーパシー氏がElevenLabsのAIで生成したもので、Claudeの成果物ではありません。

A Long-expected Party

https://karpathy.ai/lotr-movie/



ビルボ・バギンズの袋小路屋敷。



ビルボの別れの宴に参加する人々。



宝物で埋め尽くされた洞窟。人力で何時間もかけて作った作品には劣りますが、AIに任せて2時間待つだけで完成した作品としては意外と高品質です。



カーパシー氏は「AIに指輪物語の3D世界を作らせるテスト」を「自転車に乗ったペリカンテスト」に触発されて作り上げたとのこと。





「ペリカンテスト」はAI専門家のサイモン・ウィリソン氏が考案したベンチマークテストで、AIモデルに「自転車に乗ったペリカンのSVG画像」を作るように指示するテストです。GPT-4oやClaude 3.5 Sonnetが現役だった2024年時点では、ペリカンや自転車を描画することすら困難な状態でした。

GPT-4oやGoogle Geminiに「自転車に乗ったペリカン」をSVG形式で描かせるベンチマークを試すとこんな感じ - GIGAZINE



その後のAIの進歩に伴って「自転車に乗ったペリカンのSVG画像」の描画能力も向上しており、記事作成時点の最先端モデルはかなり理想に近いイラストを生成できるようになっています。

AIベンチマーク「自転車に乗ったペリカンを描く」をGemini 3.1 ProやQwen3.6-35B-A3Bにやってもらうとこうなる - GIGAZINE



Claude Sonnet 5に「自転車に乗っているペリカンをSVG形式で生成してください」と指示した結果が以下。



「AIに指輪物語の3D世界を作らせるテスト」もペリカンテストと同様にどんどん品質が向上していく可能性が高そうです。