「もう似合わないかも」若い頃と比べ、おしゃれを諦めてしまいたくなる気持ちをどう受け止める? 3人のマダムに教わる、今の自分を楽しむおしゃれ【書評】

【漫画】本編を読む
おしゃれをしたい気持ちはあるのに、「もう自分には似合わないかも」と思ってしまうことがある。若い頃とは違ってしまった手、増えたシミやしわ。そんな変化を前にすると、好きだったものから少し距離を置いてしまうこともあるだろう。けれど、本当にそれは諦める理由になるのだろうか。
『マダムたちのルームシェア』(seko koseko/KADOKAWA)は、年齢を重ねたマダム3人が、互いを認め合いながら暮らすコミックエッセイ。栞、沙苗、晴子の会話には、相手の迷いや不安をそっと受け止めてくれるやさしさがある。おしゃれをする楽しさだけでなく、今の自分をそのまま受け入れるきっかけまでくれるのだ。
完成したネイルはもちろん可愛く、そして、晴子にとっては何よりも栞の言葉が嬉しかった。こんなに友人にそこまでまっすぐ肯定されたら、どれほど心強いことか。おしゃれは年齢を重ねたってできる。やりたいことはやればいい。おしゃれは今の自分を楽しむためにあるのだと、マダムたちがそっと教えてくれる一作だ。
文=アサトーミナミ
