光石研 ジョギング後の至極の一杯 40代から走り始め…ご褒美はビール
【だから元気!】著名人に元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は、俳優の光石研さん(64)です。多彩な演技で作品を彩る、日本のドラマや映画には欠かせない一人。その活躍を支えるのは40代から始めたジョギングと、その後に待つご褒美の一杯でした。(構成・糸賀 日向子)
ジョギングを始めたのは約20年前。40代になってからでした。NHKドラマ「クライマーズ・ハイ」の撮影現場で佐藤浩市さんや岸部一徳さんがタバコをやめたというお話を聞いたんです。ちょうど自分もやめたいと思っていたので、塩見三省さんや松重豊さんを「やめましょう」と誘って、一緒にタバコをやめることにしました。それで、禁煙すると口寂しくなって太ると聞いていたので、運動しようと思いました。
元々は球技の方が好きなんだけど、ジョギングはスニーカーがあればできるし、手っ取り早いと思って始めました。最初は500メートルで息切れしていたんだけど、地道に続けていたら、どんどん距離が伸びていきました。
以前は週に2、3回、5〜10キロを走って、フルマラソンにも出場していました。新型コロナ下以降は週に1回とか10日に1回くらい5〜7キロぐらい走っています。昨年と今年はホノルルのハーフマラソンに出場しました。
走るときはいろんなことを振り返ったりしながら走っています。40代の頃に街中を走っていたときにはカップルを見て勝手に「今に見てろ!」と対抗意識を燃やしたりしていました(笑い)。向こうは僕のことなんて見ていないけど、架空の敵と見なしてモチベーションにしていました。さすがに今はやってないですよ!
ジョギングを続ける上で支えになっているのが、ビール。ジョギング自体は楽しくないけど、終わった後にビールが待ってると思うと楽しみで。ちょうどお酒を飲み始めたのも40代だったから、セットになったのかもしれません。
帰ったら飲める状態をセッティングしておきます。1口目がもうたまらないんですよ。泡具合とかキンキンに冷えている感じが気持ちいいですよね。そこはワインでも焼酎でもなく、ビールですね。ポテチやイカなどを食べながら飲みますけど、走ることが最高のおつまみかもしれない。
刑事モノで刑事として追いかけたり、犯人として追いかけられたりする場面で走ることがよくあります。体力がついたおかげか、だいぶ楽になりましたね。
あと、走っている声を録音するアフレコっていうのがあるんです。止まっているのに「はあはあ」って息遣いをするんです。以前は過呼吸みたいになったりぼーっとなることがあったんだけど、肺が強くなったからかそれがなくなりました。
俳優生活約半世紀で、いろんな役を演じてきました。「犯人を光石にやらせたら面白いんじゃないか」とか言って役を振ってくださる周りの皆さんのおかげです。周囲の方との出会いややりとりが長年俳優をやってきた財産なんじゃないかな。
だから出演の話を頂けて、体が動いて、せりふを覚えられるうちは仕事は続けていきたいと思っています。いろんなことをやらせていただいたので、なにかやりたいというのはあまりないけれど、将来老人役を演じてみたいです。大滝秀治さんが演じていたような、背中が曲がっていて縁側が似合うような役。アンチエイジングを全くしないわけではないけど、いいように年を取っていきたい。まだもうちょっと先の年齢だから、それは楽しみにしています。
私生活では「LUUP(電動キックボード)」に乗ってみたいです。行きたい場所への電車の乗り換えが煩雑なときとかに使いたいです。もちろん安全運転で。どういう顔しながら乗るかが難しいみたいなんですよ。そこも研究しながら乗ってみたいです。
≪テレ朝「大追跡」強行犯係係長役 新しい捜査法楽しみ≫大森南朋(54)、相葉雅紀(43)、松下奈緒(41)がトリプル主演するテレビ朝日ドラマ「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜Season2」(水曜後9・00)が7月22日にスタートする。警視庁の分析・追跡捜査の専門部隊の中でも、凶悪犯罪を担当する捜査一課を支援する「SSBC強行犯係」が舞台。光石は強行犯係の係長役。最新のデジタル捜査と刑事たちの地道な捜査で難事件に立ち向かっていくことになり「作品自体グレードアップしている。最先端のデジタル捜査手法など、新しい捜査の仕方がある。それが楽しみ」と見どころを語った。
◇光石 研(みついし・けん)1961年(昭36)9月26日生まれ、福岡県出身の64歳。高校在学中の78年に映画「博多っ子純情」で主演に抜てきされ俳優デビュー。19年放送のテレビ東京「デザイナー 渋井直人の休日」で俳優生活40年余にして連ドラ単独初主演。ほかにもテレビ東京「バイプレイヤーズ」シリーズなどに出演。23年公開の主演映画「逃げきれた夢」では実父と共演した。

