スペイン、ウルグアイと伍して戦ったカーボベルデ。最終節サウジ戦の戦いにも注目だ。(C)Getty Images

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 北中米W杯で、最大級のサプライズを演じているチームの一つがカーボベルデ代表だ。

 人口約60万人。W杯出場国としては史上屈指の小国を代表する“ブルーシャークス”ことカーボベルデは、グループステージ(H組)第1戦で優勝候補のスペインを0-0で足止めすると、第2戦では南米の強豪ウルグアイと2-2で引き分けた。

 2試合連続のドローで勝点2。H組ではスペインに続く2位タイにつけており、最終戦のサウジアラビア戦でグループステージ突破を狙う。

 この快進撃を支えるのが、“ブビスタ”ことペドロ・レイトン・ブリト監督だ。大会前からブビスタ監督は「最高のレベルで競いたい」と繰り返してきた。スペインやウルグアイといった世界的な強豪を前にしても、その姿勢はまったく変わらない。

「最初から私たちが言ってきたことは、最高のレベルで競いたいということです。それが、私たちがしようとしていることであり、私たちがしてきたことです」とブビスタ監督。そして、結果以上に価値があるものとして、チームの在り方を挙げた。

「結果よりも重要なことは、チームとしての私たちのアイデンティティ、強さ、団結、粘り強さを示す、それができることです。私たちはここで競うために来ています」
 
 実際、その言葉はピッチ上で証明されている。スペイン戦では、27本ものシュートを浴びながら無失点。40歳の守護神ヴォジーニャを中心に最後まで守備組織を崩さず、欧州王者から歴史的な勝点1をもぎ取った。ただ耐えるだけではなく、自陣からパスをつないで前進する姿勢も失わず、世界中に強烈な印象を残した。

 続くウルグアイ戦では、21分にケビン・レニーニが直接FKを突き刺して先制。いったん逆転を許しながらも、後半にエリオ・ヴァレラが同点弾を決め、再び追いついてみせた。相手が南米屈指の強豪であろうと、最後まで諦めることなく勝点を積み上げた。ブビスタ監督は、この粘り強さこそ、チームの象徴だと語る。

「最初の試合から、結果がどうであれ、まだ突破のために戦える状況にいることを知っていました。世界全体に、私たちが突破を争う資格があることを示したかった。今日の試合でそれを示したと思います」
 
 このチームの強さは、戦術だけでは説明できない。欧州育ちの選手と国内組が混在する代表チームをまとめ上げるため、ブビスタ監督はカーボベルデ特有の精神文化である「モラベザ」を軸に据えてきた。