小泉防衛相の投稿

 海上自衛隊の「あさぎり型」護衛艦の輸出に向けてインドネシアを訪問した小泉進次郎防衛相が、プラボウォ大統領に戦艦「三笠」の模型を贈ったことに批判が相次いでいる。日本による侵略の被害国である同国で旧日本海軍の戦艦の模型を渡した行為に、贈呈の場面を投稿した小泉防衛相の交流サイト(SNS)のアカウントには、「歴史を知らない」「軽薄」などと反応が寄せられた。専門家からも、「過去の侵略を認識しているのか」と疑問の声が上がる。

 13日の投稿で、小泉防衛相が帰国を報告。プラボウォ大統領の私邸で会談した際に、〈私の地元横須賀の戦艦「三笠」の模型をギフトとしてお持ちしました〉とし、〈軍出身で国防大臣経験者のプラボウォ大統領はやはり喜んでくださり良かったです〉と記した。

 日本はアジア・太平洋戦争中の1942年、オランダ領だったインドネシアに侵攻し、敗戦まで占領した。現地の人たちを軍事施設建設などに強制的に動員し、その過酷さに「ロームシャ」という言葉は歴史的用語となっている。また、厳しい食料の徴発などで飢餓も起こり、200〜400万人が犠牲になったといわれている。

 一方、「三笠」は日露戦争時に東郷平八郎司令長官が乗艦し、連合艦隊の旗艦として活躍した日本海軍のシンボルともいえる戦艦。その模型を贈る行為に、政界からも含め批判が相次いだ。