JRT四国放送

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全国的に多発していて、県内でも確認されている金属類の盗難被害。

県や国の公共工事の現場でも被害が相次ぎ、対策が進められています。

(記者)
「あちらのブルーシートの手前に置かれていた、大量の電線が盗まれていたということです」

2月、県が管理する鳴門市の工事現場で、大量の電線が盗まれました。

(工事関係者)
「(このチェーンを)ゲートに巻き付けて、開かないようにしていたが切られて、こういうふうに」

電線には銅が含まれていて、被害額は約20万円にのぼります。

(工事関係者)
「(電線が入っていたのは)1トンまで入る袋、到底、人の力では持ち上げることができないので」
「多分、レッカー車か何かを持ってきて吊り上げたのではないか」

県や国交省の公共事業の現場では、2021年から2026年までで、金属類の盗難が県内で15件確認されています。

うち、2025年から2026年にかけては6件と、増加傾向にあります。

(国交省 徳島河川国道事務所・佐藤英人 副所長)
「こちらのこの辺りに電線を置いてました」
「それが、点検に来た時に電線もなくなっていた」

国交省 徳島河川国道事務所が徳島市に構える排水機場。

洪水時、吉野川支流の水量を調節するこの施設でも2025年7月、盗難がありました。

(国交省 徳島河川国道事務所・佐藤英人 副所長)
「電気を通すための電線類で、売り払う予定のものでした」

この電線にも銅が含まれ、被害額は40万円程だということです。

(国交省 徳島河川国道事務所・佐藤英人 副所長)
「南京錠で普段は侵入できないようにしているが、南京錠が切られて開けて侵入された」

有刺鉄線付きのフェンスで囲われているものの、普段は人がいないこの施設。

対策として、定期的な見回りの実施や、防犯カメラ・センサー付きライトなどを設置したほか、カギをより強固なものに変更する予定です。

また、別の場所ではフェンスを増強したり、車の侵入を防ぐブロックを設置するなどの対策を行いました。

(国交省 徳島河川国道事務所・佐藤英人 副所長)
「国から盗まれているということになる。国土交通省としては、良いことではないと考えている」

警察によりますと2025年、県内の金属盗の認知件数は67件、2024年に比べ23件減少しましたが、2020年と比較すると55件増えました。

全国でも2024年に2万件を超え、2020年以降で最悪となっています。

背景には何があるのでしょうか。

(三木資源・三木康弘 社長)
「ここにはアルミとか、これはモーターで、中に銅が入っている」
「こちら被覆線ですね、電装機器の廃棄品の中で選別されたものが出てくる。これは道路標識ですよね」
「銅パイプをプレスしたものですね。金属製のあらゆる廃棄物を含んだもの、金属スクラップとして売却できるもの全般になるので、お客さんの層は幅広い」

こちらの金属の買取などを行う業者は、金属価格の高騰が要因のひとつではないかと指摘します。

(三木資源・三木康弘 社長)
「今まで価値が低かったものが、どんどん価値が高くなっているということで、たくさんお金がもらえると」
「特に盗難被害が去年、全国で多発して、徳島でも被害が出ている状況」

買取業者側は、盗品を買い取らないよう法律や条例に則った対応が義務付けられていて、さらに2025年、新たに「金属盗対策法」が成立し、盗まれた金属を現金化をしにくくする対策が進められています。

(三木資源・三木康弘 社長)
「われわれは、お客さんの品物が誰のものかとか、どこから持ってきたものか全部確認することは難しい」
「お客さんに対しては、本人確認をきちんとお願いしていることにしている」
「特に初めての客に対しては、身分証明(書)を出してもらって、それをきちっと確認した上で買い取りをしている」

金属類の盗難被害は、民家や空き家、畑などでも確認されていて、工事などの関係者だけでなく私たちも用心が必要です。

(宮下アナウンサー)
「金属類の買取に関する法律が厳格化されたということですね」

(小玉アナウンサー)
「ルールを守らない買取業者の存在も指摘されていて、そうした業者への取締りの徹底や、そもそも盗難被害が発生しないよう事業者への注意喚起が求められます」