フリーアナウンサー、滝川クリステル(48)の“ビジネスパートナー”の男性が、「ドン・キホーテ」創業者の安田隆夫氏(76)からパラオ共和国内で刑事告訴されたことが「週刊文春」の取材で分かった。

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滝川クリステル ©時事通信社

 男性は、シンガポール人実業家のケン・チャン・チェン・ウェイ氏(58)。

「両親はシンガポール人ですが、父が日本で医師として働いており、ケン氏も東京生まれで日本語は堪能です。1992年に南カリフォルニア大を卒業後、モルガン・スタンレー証券を経て、シンガポール政府投資公社(GIC)へ。日本語能力を買われ、2006年にはGICリアルエステート・インターナショナル・ジャパン株式会社(現GICジャパン株式会社)の代表取締役に就任した」(経済紙記者)

 2019年に独立し、ペイシャンスキャピタルグループ(PCG)を設立。2023年には京阪ホールディングスの取締役、2024年には西武ホールディングスのエグゼクティブアドバイザーに就任している。

滝川クリステルの財団は「ケン氏の人脈で成り立っている」

 実業家として飛ぶ鳥を落とす勢いのケン・チャン氏。そんな彼が物心共にサポートする相手が滝川なのだ。

 滝川は2014年、犬猫の殺処分ゼロなどを掲げる一般社団法人クリステルヴィアンサンブルを設立したが、

「ケン氏は、財団の顧問弁護士をはじめ、活動をサポートする複数のメンバーを紹介。ケン氏自身も2018年に財団の理事に就任した。つまり滝川の財団は、ケン氏の人脈で成り立っているのです」(財団関係者)

 ケン・チャン氏は滝川を通じて、夫である小泉進次郎防衛相(44)にも急接近したという。

「ケン氏と小泉夫妻はお互いの子供の年齢が近いこともあり、やがて互いの家を行き来する家族ぐるみの付き合いとなった」(ケン・チャン氏の知人)

35億円に上る詐欺容疑で刑事告訴

 一方の安田氏は、「ドン・キホーテ」の生みの親で、一代で年間売上2兆円の巨大企業を築いた小売界の帝王。安田氏は今年4月、ケン・チャン氏を詐欺容疑でパラオの司法省に刑事告訴し、受理された。被害総額は約35億円に上るという。

「犯罪が事実であれば由々しき事態」「当財団としても初耳の話」

 夫の小泉氏は今年10月の自民党総裁選で決選投票で敗れたものの、滝川が将来のファーストレディ筆頭候補であることに疑いの余地はない。そんな滝川の“パートナー”にかけられた詐欺容疑。滝川は「週刊文春」の取材に、財団を通じて概ねこう回答した。

「ケン・チャン氏は現在、当財団の理事の立場にあり、理事会への参画を通じ活動に助言頂いております。当該犯罪が事実であれば由々しき事態と考えますが、当財団としても初耳の話で、事態の推移を見守りたいと思います」

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 11月5日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および11月6日(木)発売の「週刊文春」では、安田氏が告発するケン・チャン氏の“詐欺容疑”の内実や、ケン・チャン氏が3時間にわたって「週刊文春」に語った“弁明”、ケン・チャン氏が明かした滝川への秘めた思いなどを詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年11月13日号)