記者会見で悔し涙が止まらなかった伊澤星花

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 「RIZIN.48」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 浅倉カンナ(26)=ザ・ブラックベルト・ジャパン=の引退試合の対戦相手を務めたRIZINスーパーアトム級王者の伊澤星花(26)=Roys GYM/ジャパントップチーム=は、試合後の記者会見で号泣した。

 伊澤はリング上で、浅倉を「今まで女子格闘技を引っ張ってくださってありがとうございます」とねぎらいつつも、「自分としてはすごく情けない試合になってしまって、出直してきたいと思います」と話し、悔し泣きしつつ退場した。

 記者会見では浅倉について「すごい強くて、気持ちを感じました。試合前はタックルとか強いなと思ってたんですけど、一番何より気持ちが強いなと思いました」と語ったが、納得いかないかと聞かれると「すごい悔しい。もっともっと追い込んで、倒せる打撃を作って、寝技でも決めきれるような強い選手になりたい」と、悔し涙をこらえきれず。

 「今すごい打撃に力を入れていて、打撃でもやりたいことがたくさんあるし、寝技でもすごいやりたいことがたくさんあって、やりたいことが多すぎて、どこで極め切れればいいか分からなかった」とその理由を説明し、「(浅倉は)すごい気持ちが強くて、その中でも(試合を)決めないといけなかったのに、決めきれなかったのがすごい悔しい。チャンピオンだし、もっともっと盛り上げなきゃいけないのに判定になってしまって、すごい申し訳ない気持ちで情けない気持ちでいっぱいです」と号泣した。

 具体的には「ハイキックをすごい練習していて、ジャブを突いていく練習してて、当たってはいたんですけど、当てることに集中しすぎて、その後の展開とか続けていかないといけなかったのに、(単発で)終わってしまったりして、まだまだ練習不足だと思いました。MMAの打撃というより、打撃だけを伸ばしすぎていたところがあるので、そこから組みにつなげる練習とかパウンドとか、全部トータルしてもっとMMAを強くしないといけないなと思いました」と、技術的な問題を猛省。

 「プロとして格闘技をやってるので、しっかりと倒したり極めきったりしてお客さんを満足させないとダメだと思います。今回決めたい気持ちが前に出すぎてポジショニングとかおろそかにしちゃって雑になって、自分の展開を作れなかった。もっと丁寧に試合したかった」と、涙は止まらなかった。