「亀甲萬本店 御用蔵生」

キッコーマン食品は、9月24日から、D2C限定商品を紹介する専用サイト「亀甲萬本店(きっこうまんほんてん)」において、原料・製法にこだわった「亀甲萬本店 御用蔵生(きっこうまんほんてん ごようぐらなま)」を数量限定で販売する。

「亀甲萬本店 御用蔵生」は、しょうゆづくりの伝統を今に伝える「御用醤油醸造所(ごようしょうゆじょうぞうじょ)(通称「御用蔵(ごようぐら)」)」で、国産の大豆・小麦・食塩を使用し、杉の桶で二段熟成(再仕込み)させてつくった。

「御用醤油醸造所」は、1939年(昭和14年)に宮内省(現宮内庁)にお納めするしょうゆの専用醸造所として江戸川沿いに建設され、その後、老朽化に伴い2011年(平成23年)に現在のキッコーマン食品野田工場(千葉県野田市)の敷地内に移築・再現された。現在も宮内庁にお納めする「御用蔵醤油」を醸造しており、杉桶で仕込み、季節の温度変化の中でじっくりと熟成する、伝統的な製法を引き継いでいる。

一般的なしょうゆ(こいくち)と再仕込みしょうゆの製法の違いとして、一般的しょうゆの製法は、大豆と小麦、麹菌で「しょうゆ麹」をつくり、これに食塩水を加えた「もろみ」を、発酵・熟成させる。再仕込みしょうゆの製法は、大豆と小麦、麹菌で「しょうゆ麹」をつくり、これに食塩水ではなく、「生揚きあげしょうゆ」(もろみをしぼったままの「生」のしょうゆ)を加えた「もろみ」を、発酵・熟成させる。再び発酵・熟成させることから「再仕込みしょうゆ」または「二段熟成」といわれる。

「亀甲萬本店 御用蔵生」のこだわりは、御用蔵の杉桶において、自然の気候の中でじっくり発酵・熟成させる伝統的な製法で醸造している。原料の大豆、小麦、食塩はすべて国産を使用している。「亀甲萬本店 御用蔵生」は、食塩水の代わりに、御用蔵で約一年間かけて発酵・熟成させた「生」のしょうゆを使って、さらに約一年間かけて発酵・熟成させた二段熟成(再仕込み)のしょうゆとなっている。二段熟成で生まれる豊かなうまみ、深みのあるコクが特徴だという。二段熟成の二段目の仕込みは、冬の寒い時期にもろみを仕込む「寒仕込み」によって行う。冬の寒い時期に仕込むことで、春から夏へゆるやかに気温が上昇する時期と、微生物の力で発酵する「発酵期」のタイミングが合い、理想的な発酵・熟成をするといわれている。火入れ(加熱処理)をせずに、「生」のまま届ける。生しょうゆならではの穏やかな香りが特徴となっている。

「亀甲萬本店」は、キッコーマンがこれまで培ってきた技術を活かしながら、原料や製法にこだわってつくったD2C限定商品を紹介する専用サイト。商品のこだわりやおすすめの使い方を、直接消費者に伝える。商品は、キッコーマンの直販サイトで購入できる。現在、D2C限定商品として、「亀甲萬本店」シリーズのしょうゆ3品と、「BLENDER'S PRIDE」シリーズのだしつゆと白だし、だししょうゆ、「亀甲萬本店 御用蔵」を販売している。

キッコーマンは、しょうゆのトップブランドとして江戸時代から日本の食文化の発展を支えてきた。現在は「キッコーマン」だが、昔は「亀甲萬」と表記していた。「亀甲萬本店」は、これまでの伝統を活かし、より豊かで健康的な食生活に貢献できるよう、取り組んでいく考え。

[小売価格]2500円(税・送料別)
[予約受付開始日]9月24日(火)

キッコーマン食品=https://www.kikkoman.com/jp/kfp