5回裏終了時、厳しい表情を見せる床田(撮影・佐々木彰尚)

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 「ヤクルト5−1広島」(19日、神宮球場)

 3位・広島の大失速に歯止めがかからない。5位・ヤクルトに白星を献上し、3連敗となった。これで2007年以来のビジター8戦8敗での8連敗となった。

 築き上げてきた勝利へのパターンはもろとも崩れた。初回に先頭・秋山が右前打で出塁し、小園が先制の中前適時打。8月までの広島なら少ない先取点を堅い守備や投手陣で守って勝利に結びつけてきたが、今は通用しない。

 先発・床田は二回に山田に同点ソロを浴びると、四回に山田の犠飛で勝ち越しを許した。極め付きは五回にサンタナに3ランを被弾。得意な打撃では今季初の2安打を記録した左腕だが、快音を残した直後の二回と五回に失点した。結局5回10安打5失点で降板。7敗目を喫した。

 攻撃も初回以外は拙攻続き。1点を追う五回は1死満塁の逆転機を迎えたが、野間が遊ゴロ併殺打。4点差となった六、七回も得点圏に走者を進めたが、無得点に終わった。

 首位として迎えた9月はこれで3勝13敗と悲惨な数字となっている。歴史的失速で、月間13敗は新井政権ワーストタイ。打開策が一考に見つからない状態が続いており、Bクラス転落も現実味を帯びてきている。