二宮和也

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 俳優・二宮和也(41)の冠バラエティ番組「ニノさん」(日本テレビ・日曜10:25〜11:25)の放送時間が、10月から金曜19時台のゴールデンタイムに昇格するという。番組がスタートして12年目、今頃になってなぜ?

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「ニノさん」は当初からゴールデン昇格が期待されていたと日テレ関係者は言う。

「二宮の初の冠番組『ニノさん』は、2013年4月に水曜深夜の30分番組としてスタートし、半年後には日曜午後12時45分からの放送となりました。日テレの5人の若手ディレクターが週替わりで企画を提案するという内容で、当時から局内では『当たり企画が見つかればすぐにゴールデンに昇格できる!』と期待されていました」

二宮和也

 二宮自身も、毎週、異なる企画のMCを任されていた。

「必然的にMC力も磨かれたと思います。20年からは放送時間が同じ日曜の午前10時25分からに早まり、60分番組となりました。年に数回の特番も全国ネットで放送されることが増えました」

 だが、なかなか昇格は実現しなかった。

「ゴールデン昇格の話が本格化したのは22年の秋でした。きっかけは、その年の夏に放送された『24時間テレビ』です。YouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる(現・よにのちゃんねる)』のメンバーが番組のメインパーソナリティに抜擢されたのです。嵐の二宮がリーダーで、KAT-TUNの中丸雄一(40)、Hey! Say! JUMPの山田涼介(31)、Sexy Zone(現・timelesz)の菊池風磨(29)ら旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)に所属するグループのメンバーで構成され、『24時間テレビ』の平均視聴率は13・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)、募金額も10億円に迫る勢いでした。二宮のリーダーシップはレギュラー番組を持ったときに強みを発揮すると、日テレ上層部に強いインパクトを残しました」

 翌年には昇格があっても良かったが……、

中居からのオファー

「23年にジャニー喜多川氏による性加害問題が本格化し、『ニノさん』の昇格は立ち消えになってしまったんです」

 さらにこの年、二宮自身がジャニーズ事務所から独立し、個人事務所を立ち上げた。

「ジャニーズ事務所は23年10月2日に2度目の会見を開き、その日のうちに退所を発表したのは元V6の岡田准一(43)でした。11月末日に退所するというものでしたが、それを追い越すように10月24日をもって退所したことを発表したのが二宮でした。当時は7月期の日曜劇場『VIVANT』(TBS)を終え、9月期の月9『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』(フジテレビ)の放送期間中でした」

 大ヒットした「VIVANT」に対し、「ONE DAY」は平均視聴率5・3%と月9ワーストを記録した。二宮の先行きを案じる声もあった。

「ところが今年、旧ジャニーズの先輩である中居正広(51)からトーク番組『まつもtoなかい』(フジ)の出演オファーがあり、女性スキャンダルで芸能活動を休止した松本人志の穴を埋めることになりました。番組名を『だれかtoなかい』に改め、短期間ではあるものの中居と共にMCを務めた二宮のトーク力が証明されました」

 デイリー新潮も2月8日配信の「際立つ二宮のMC力、中居は松本人志に遠慮していた…『だれかtoなかい』初回放送でわかったこと」で二宮のMC力を高く評価していた。

松潤との違い

「他局の番組ながら、これが『ニノさん』のゴールデン昇格の布石となりました。さらに、よにのちゃんねるのメンバーの菊地が『ニノさん』にレギュラー出演していることも、日テレ編成局の安心材料となっているようです」

 二宮は独立したものの、「ニノさん」や「よにのちゃんねる」で旧ジャニーズのメンバーと共演を続け、同じく退所した中居らとも上手くつき合っている。

「日テレは今年2月にも『ニノさん』の特番を放送しましたが、ここでも彼のMC力は証明されました。さらに、彼が主演する7月期の日曜劇場『ブラックペアン2』(TBS)の視聴率が良く、これもゴールデン昇格の追い風となったのです」

 そんな二宮同様、嵐のメンバーを継続しながら今年5月末をもってSTARTOから独立したのが松本潤(40)だ。

「昨年は大河『どうする家康』(NHK)で主演を務めましたが、全話の平均視聴率は11・2%と『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に次ぐ歴代ワースト2位。撮影中のわがままぶりが報じられるなどして、その後の仕事が未だに発表されていないようです。好調な二宮と比べて、ちょっと差がついてしまったかもしれません」

デイリー新潮編集部