HuaweiやZTEといった中国勢が相次いで低価格モデルを発売した結果、怒濤の勢いで価格が下がりつつある折りたたみスマホ。
再び「高嶺の花」へと戻すべく各社が三つ折りタイプの研究開発を進めていますが、製品化を前に暗雲が立ちこめています。詳細は以下から。

海外メディアの報道によると、世界初となる実際に機能する三つ折りスマホ向け有機ELパネルがディスプレイ業界の展示会「SID 2024」でお披露目されたそうです。
これは世界シェア2位のテレビメーカー「TCL」傘下のCSOTが開発したもので、展開時の大きさは7.85インチ。
三つ折りは厚さが技術面での課題となっていましたが、パネルをわずか0.427mmにまで薄型化することで解決したほか、以下のような最新技術を実装しており、プレミアムスマホで十分通用する内容となっています。
・1〜120Hzの可変リフレッシュレート対応
・低消費電力なLTPO技術
・「G」「Z」いずれの折りたたみも可能
・アンダーディスプレイカメラ対応
・カメラ部分も均一なピクセル密度(420PPI)
・高耐久性

なお、ここで押さえておきたいのが「折りたたみスマホ向け有機ELディスプレイを手がけている中国メーカーはCSOTだけではない」という点。
2023年第4四半期には同じ中国のBOEが折りたたみスマホ向けディスプレイのシェアで42%を獲得し、今までトップだったSamsung(36%)と逆転するなど、めざましい成長を遂げているため、今後価格競争が激化することは避けられそうにありません。
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