「リハビリで後退を余儀なくされた」メッツ千賀滉大が右肩違和感で投球練習回避と現地報 専門メディアは復帰プランに不安の声

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千賀の復帰はまだ先のようだ(C)Getty Images

 右肩の張りのため負傷者リスト(IL)入りとなっている、メッツの千賀滉大が予定されていたブルペン投球を回避したと米国内で報じられている。

 メッツ専門サイト『FANNATION Inside The Mets』が現地時間5月20日(日本時間21日)、公式サイト上において、千賀が上腕三頭筋の違和感により日曜日に予定されていた投球を行わなかったと説明している。

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 同メディアは、「コウダイ・センガが、肩の怪我からのリハビリでまたもや後退を余儀なくされた。この右腕のエースは、5月27日に60日間の負傷者リストからの復帰が可能だが、日曜日に上腕三頭筋の張りを感じたため、復帰のスケジュールは以前よりもさらに不透明になっているようだ」として、今後の実戦登板までの見解を示した。

 千賀はメジャー2年目の今季、スプリングトレーニング中に右肩の張りを訴え、シーズン開幕直前の現地時間3月25日(同26日)に15日間のIL入り。その後、60日間に移行となったことが発表された。昨季は12勝を挙げており、メッツ投手陣の大黒柱としての期待が寄せられていたものの、今季は故障により大きく出遅れる形となっている。

 同メディアは、千賀を欠いたメッツが現在、借金を抱えている状況であるとして「チームがすでにスランプに陥っている」と指摘。さらに「その中で、メッツは右肩の故障から回復中のエース・センガの継続的な活躍を期待していた。残念なことに、日曜日に予定されていたブルペン・セッションで投げることができず、その回復が暗礁に乗り上げた」と論じている。

 また、カルロス・メンドーサ監督による、「医師も診たが、心配はしていない。週明けまでにブルペンで投げられればいいと考えている」と語ったコメントも掲載。だが、決して深刻には捉えていないとする指揮官のコメントに対し同メディアは、「チームドクターが心配していないとしても、これはセンガの復帰を遅らせることに変わりはない」と主張。

 加えて、「プレーオフ進出を狙うにはセンガの投球が必要だ。しかし、今回の後退はもう少しの間、彼無しでなんとか戦っていかなければならないことを意味している」と登板回避という事態への印象を綴っている。

 専門メディアの伝えるように、千賀の戦列復帰はさらに遠のくこととなるのだろうか。昨季、メジャーを沸かせたメッツの背番号34がマウンドに立てないまま、シーズンは開幕から2か月が過ぎようとしている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]