頭にケガをしながらも、何事もなく年末年始のパーティーを楽しんだ男性が、何かがおかしいと気づいて5日後に病院で検査を受けたところ、なんと頭に銃弾が撃ち込まれていたことが判明したとのニュースが報じられました。

Estudante é atingido por bala perdida na cabeça e só descobre 4 dias depois: ‘Achei que fosse pedrada’ | Zona da Mata | G1

https://g1.globo.com/mg/zona-da-mata/noticia/2024/01/19/estudante-e-atingido-por-bala-perdida-na-cabeca-e-so-descobre-4-dias-depois-achei-que-fosse-pedrada.ghtml

Student thought he was hit by a rock, had bullet in his head

https://nypost.com/2024/01/22/lifestyle/student-thought-he-was-hit-by-a-rock-had-bullet-in-his-head/

'Curti festa, trabalhei': ele levou tiro na cabeça e soube dias depois

https://noticias.uol.com.br/cotidiano/ultimas-noticias/2024/02/16/fiquei-em-choque-ele-levou-um-tiro-na-cabeca-e-descobriu-apos-4-dias.htm

銃で頭を撃たれながらも奇跡的に生還したのは、ブラジルの医学生であるマテウス・ファシオさん(右上)です。



記事作成時点で21歳の医師の卵であるファシオさんは、2023年12月31日に友だちとリオ・デ・ジャネイロのビーチで遊んでいる最中に銃撃されましたが、当時はふざけた誰かが石を投げたのだと思っていたとのこと。

周りには医療の心得がある人もいましたが、やはりファシオさんが銃で撃たれたのに気がつかなかったので、ファシオさんが頭を氷で冷やすのを手伝ってあげただけでした。

地元のテレビ局の取材を受けたファシオさんは、「誰かが石を拾って投げたんだろうと思いました。もし発砲した時の音が聞こえたなら気づいたかもしれませんが、何も聞こえなかったし、周りもまったく普通だったんです」と振り返りました。

ケガに気づかないまま、ファシオさんは海で泳いだり、仲間とパーティを楽しんだりと、年末年始を満喫しました。そんなファシオさんが異変に気づいたのは、銃撃から4日後のこと。リオ・デ・ジャネイロから地元のジュイス・デ・フォーラまで車で200マイル(約320km)の旅をしたファシオさんは、腕の痙攣(けいれん)に悩まされました。

「昼寝をして目が覚めたら、腕がちょっと変でした。指が動いているのは感じられますが、何かを拾う自信はなかったんです」とファシオさんは話します。

そして、5日後の2024年1月4日に病院で検査を受けた結果、ファシオさんの脳に9mmの弾丸が埋まっていることが判明しました。



脳神経外科医のフラビオ・ファルコメタ氏は「弾丸が右腕の運動をつかさどる領域に近い場所を圧迫し、炎症を引き起こしていました。これにより、腕が不随意に動くようになったのです」と説明しています。

医師の見立てによると、炎症が発生したのがあと数mmずれていたら、腕か体の片側がまひする深刻な状態になっていた可能性があるとのことで、ファシオさんは非常に幸運だったとファルコメタ氏は話しました。

頭から銃弾を摘出する2時間の手術は無事成功し、ファシオさんは2日間集中治療室(ICU)で過ごしてから退院しました。その後、ファシオさんは自宅で療養していますが、順調に回復しているとのこと。また、これまでのところ後遺症の兆候もないそうです。



地元警察は、ファシオさんを撃った犯人を捜していますが、事件当日に何者かが発砲した記録はないとのことで、記事作成時点では銃撃犯が特定されたとの報告はありません。

ファシオさんの母親であるルシアナさんは、「息子を診察した医師や看護師は信じられないと言っていました。頭に銃弾を受けたまま、何も気づかずに4日間過ごしたというのは不思議なことです」と話しました。