オリックスの本拠地・京セラドーム

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プロ野球横浜、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2023年11月23日に公開したユーチューブで、フリーエージェント(FA)で広島からオリックスに移籍した西川龍馬外野手(28)の人的補償に言及し、広島が狙うべき選手を挙げた。

広島には「オーソドックスなピッチャーはいる」

西川の今季年俸は1億2000万円(金額は推定)で金銭および人的補償を伴うBランクとみられる。広島が人的補償を選択した場合、オリックスがプロテクトした28人と外国人、今秋のドラフトで指名された新入団予定選手を除く1人を獲得することができる。

高木氏は、広島が人的補償を選択したケースを想定して持論を展開。独自の視点から広島が獲得すべき選手の名を挙げた。

広島のチーム事情から捕手と外野手の獲得はないだろうと予測し、獲得の候補になるのは投手もしくは内野手だとした。

高木氏が本命視したのは村西良太投手(26)だ。村西は右のアンダースローで、19年ドラフト3位で入団。中継ぎとしてチームに貢献し22年は22試合に登板して1勝8ホールド。今季は7試合に登板し防御率6.17、1敗に終わった。

高木氏は「広島のピッチャーはオーソドックスなピッチャーはいる」とし、村西の必要性を次のように説明した。

「島内(颯太郎)であったり矢崎(拓也)であったり栗林(良吏)とかは全部オーソドックス。先発ピッチャーを見てもだいたい正統派。(ニック)ターリーが左でサイドから投げるみたいな感じ。右のサイドがいない。右の変則という意味では村西。ボールに力があるしスライダーがいい。各チーム、ひところは左の変則がすごく多かったけれども右の変則は不足していた。ここ最近、右のサイドが活躍し始めている。そういう傾向を考えると、村西はサイドで球に力があるしスライダーは切れる。今年はあまり防御率的には良くなかったけども年齢が26歳。まだまだこれからだよね」

「太田をプロテクトできるのか」

さらに「オリックスの投手陣だからあまり(出場)機会がなかったかもしれないけれどもボールの力は魅力がある」と続けた。

第2候補に挙げたのが、18年のドラフト1位・太田椋内野手(22)だ。今季は出場機会に恵まれずわずか18試合に留まった。打率.250、2本塁打、7打点を記録。来季は心機一転レギュラーを目指す。

高木氏は「太田をプロテクトできるのか」とし、「野手は紅林(弘太郎)、野口(智哉)、宗(佑磨)、頓宮(裕真)もいる。そこになかなか入れそうにない太田は魅力ある。若手ということを考えると太田の魅力は外せない。広島はバランス的に左が多い。だから右がほしいとなると太田なんか最高」と分析した。